美園環希です

観智院の続き

ご本尊の五大虚空蔵菩薩菩薩さまは、広大無辺の智恵を無尽に蔵していらっしゃる智恵の仏様です

五体の仏様は、それぞれ違う鳥獣座に乗っておられます

右から順に、「獅子、象、馬、孔雀、迦楼羅」で、それぞれの鳥獣には意味がありますので、ご興味のある方はぜひ調べてみて下さいね

東寺は、東寺一山の本堂である金堂の、薬師三尊も、講堂の立体曼荼羅も堂々と素晴らしかったです

天皇をお迎えする特別な場所、小子坊では、数々のお部屋と襖絵を拝見させていただきました

今回、東寺の後、神泉苑に向かいました。
神泉苑は、その昔、天皇や貴族が行幸される場所でした。東寺の弘法大師空海さんと西寺の守敏さんの雨乞いの話が有名です

824年日照りの際、雨乞いを命じられた弘法大師さんが祈雨の秘法をしますが、雨を降らせる龍神さんを神通力で探しても全くいない。
実は守敏さんが法力で世界中の龍神さんを閉じ込めて邪魔していたのです。

それを看破した弘法大師さんは、その中で唯一法力を逃れていた、今のチベットの辺りの無熱地という池にいた善女龍王様を神泉苑に呼び出して、見事に大雨を降らせることが出来たそうです

この善女龍王様は、八大龍王の娘のひとりで、後の清瀧権現となるそうですが、私の方では詳しくは分かりません。
神泉苑の赤い橋、法成橋は、願い事を一つだけ念じながら渡ると叶うと伝えられています
これは、弘法大師さんが、法力を成就させたところからきているそうです


そのようなことから、祈雨が多く行われて霊場になって行きました。
また、静御前が白拍子の格好で雨乞いの舞を舞われ、それを源義経が見初めたというエピソードが残っています。祇園祭りの発祥地としても知られています
