恐山へは、ある方に頼まれての、代参です。
下北駅(本州最北端の駅)からバスに乗りました。
途中、「冷水」があり、運転手さんが停まってくれます。
車内、アナウンステープの説明では、
「1杯飲むと10年、2杯飲むと20年、3杯飲むと死ぬまで長生き・・・」
そして、何と・・・
「今この話を聞いただけで、3日は長生きします・・・」
というような内容のアナウンス。
ええ、皆さん、シーンとしていましたね。
そして、ほどなくバスは現地へ・・・。
恐山は、日本三大霊場、日本三大霊山の1つ。
(他の2つは、比叡山、高野山)
入山料は500円です。
総門
恐山は、約1200年ほど昔、慈覚大師円仁さまが開かれた霊場。
夢のお告げに導かれ、たどり着いたのがこの地だったそうです。
恐山は「イタコ」が有名ですが、最近は、夏の大祭典や秋詣りの頃だけのようで、
今回は残念でした。
宇曽利湖(うそりこ)を中心として、峰に囲まれています。
・・・うそりこ→うそり山→恐山という名前になったようです。
火山ガス、硫黄が噴出する岩肌の一帯は地獄に、
湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞられています。
本尊は地蔵菩薩さま。
賽の河原で石を積む幼子の話は、よく知られていますね。
あえて、ここには書きません。
ただ、そんなわけですから、
ここでは、お参りの方々も、石を積んでいきます。
幼子のため、亡くなられた方々のために。
荒涼とした大地のあちらこちらに石が積み上げられた小山があります。
慈覚大師堂
積んだ石の上では、風車がカラカラと回っています。
特に硫黄が噴出する場所は、「○○地獄」と名前がついています。
「恐山」と聞くと、何だか怖いイメージですが、
実際に出掛けてみると全く怖くありません。
・・・もしかしたら、夏という季節のせいかもしれませんね。
明るい季節。日差しも強く、気温も高い日でした。
もっとも、もとから「霊関係」とは縁を持たないようにしているので、
気配があっても知らんぷりなんです。
今回は、そのような存在の気配もどこか、無邪気であたたかでした。
「悪意」というものを感じなかったですね。
成分が変わってしまったのでしょう。
接近して写真を撮ろうとしたら・・・・
熱い硫黄の蒸気で、退散。
例の新しいカメラが壊れたら大変よー。
恐山には、硫黄の温泉が湧いて、入山者は無料で入れます。
男女別と、混浴があるようです。
岩地をひたすら歩いていると、急に・・・・。
別世界へ迷い込んでしまったかのような湖です。
ここは、「極楽浜」と呼ばれています。
ひたすら降り注ぐ光とエネルギーに身をゆだねます。
「放心状態」という言葉がぴったりかな。
こんな場所があるなんて不思議・・・・。
・・・続きます。