数年前にカセットテープを一掃しました。
何よりも場所を取りますし、プレイヤーの寿命が来ればおそらく聞けなくなってしまうでしょう。
そんなことを考えて音声をパソコンに取り込んだ上でカセットテープを廃棄しました。
その中で、ラジオ番組が録音されていました。</br>
かつてニッポン放送で放送されていた「いまに哲夫の歌謡パレードニッポン」という番組で、1993年の4月に放送されたものです。
スタジオからの放送は今日が最終回なんて言ってましたから、ある意味貴重でしょう。
その中で15時の時報の後「竹村健一のずばりジャーナル」というコーナーがありました。
このときの話題は「IBMにガーストナーさんという新しいトップが高額の年収にオプションストックをつけて招聘された」というものでした。
このナビスコを立て直したという"ガーストナー"さん。その後がどうなったかネットで調べてみました。
すると、こんな本があることを知りました。
Amazon.co.jp: 巨象も踊る
ガーストナーさんではなくルイス・ガースナーさんです。
ちなみにオプションストックではなくストックオプションといわれるのが現在では一般的ですので、竹村氏も案外適当だったんだなと思います。
それはさておき、ガースナーさんは倒産必至の状態だったIBMを見事に復活させ、2001年にCEOを退任されました。
かつてのIBMはガリバー企業で公正取引委員会からは目の敵にされる一方、組織が巨大化し官僚的になってしまい、90年代初頭にはかつての競争力をすっかり失い資本が流出する一方になっていました。
しかし、そこにいる社員は専門家集団であり優秀な人材であることを見抜いていた点が一番大きかったのでしょう。
本来の能力を引き出すと言うのがマネジメントの本質ですから。
パラッと読んだのですが、改めてじっくり時間をかけて読みたい一冊です。
今の日本にも参考になる点は多々あると思いますから。