露店が出て、アルコールの臭いが漂う例年の様子とは全く異なり、今年は厳かに本当の"花見"を楽しむような雰囲気です。
遠くから見るとピンク色に山が染まっていますが、桜の花は7分咲くらいです。とはいえ、もう見頃です。
さくらのドームのような登山道を上っていくと、蒲原の町並みを背景に花が楽しめます。
御殿山名物さくらのつり橋。
橋の上から景色を楽しみますが、吊り橋なので橋が揺れます。
あまり長居するとやっと治まった「地震酔い」を思い出しそうなので早めに退散です。
この辺のさくらは既に葉桜になりかけていました。
今回は上まで登って見ました。
見晴らしは良く、富士川の河口が見渡せます。
河川敷にはサクラエビ干し場の黒い紗が見えますが、ピンク色のものはちょっと見えませんでした。
ただこうやってみると、テレビで見た津波が押し寄せてくる光景がダブってしまいます。
そんな空想もしてしまいますが、現実でも川の向こうは東京電力のエリア。
富士市では計画停電もありましたので、複雑な気分になります。
東海道本線で由比まで移動。今度はサクラエビを求めて漁港まで。
漁港に入ってすぐのところに「浜のかきあげや」の看板が出ています。
まぁ、それより「地震だ!津波だ!それ逃げろ」の看板の方にどうしても目が行ってしまいます。
「浜のかきあげや」は今日も大盛況。
今日はちゃんと列に並びました。25分待ちでしたけどね。
注文したのはかき揚げ丼とさくらえびの味噌汁。
ちゃんとひげが取ってあるので、さくらえび特有のスジっぽさがなく、とても食べやすくて美味しいです。
やっぱり手間暇かけないとね..。
食後は東海道沿いをぶらり。
「せがい造りと下り懸魚」という解説の案内板が出ていました。
この看板を読んで改めて通り沿いの民家の軒先を見ると、その重厚な構えが見て取れます。
現代の工法の住宅な方が快適だとは思いますが、見た目は在来の木造の住宅の方が良いと思います。
由比に特有の様式もコスト面から考えると割高になるはずで、これからこの工法を受け継いでいくのは難しいのではないかなと想像しました。
春の週末、こんな感じで過ごしてきました。