昨日、土曜日に浜松で仕事がありました。
午前中で終わってしまったので、勢いで名古屋まで流れようかとも思ったのですが、浜松市の楽器博物館を見に行くことにしました。
浜松は楽器の街として全国的に有名ですが、博物館はその名に恥じぬ充実ぶりです。
入口を入るとバンジョーがお出迎え。
これだけでもかなりたくさんありますね。
入って左手にはアジアの楽器の数々。
音楽は宗教的な儀式とも密接な関係にありますから、儀式で使われる楽器なども多数あります。
楽器に直接触れることは出来ないのですが、楽器の前にヘッドフォンが置いてあって、その楽器の音色を試聴することが出来ます。
このヘッドフォンがかなりのスグレモノで臨場感たっぷりです。
博物館は1階と地下一階の2フロア構成。
地下にはオセアニアの民族楽器や、お馴染みの西洋の弦楽器、管楽器等があります。
楽器が時代と共に進化していったことが見て取れます。
詳しいことはよく分からないんですが、美しい音色を追求していった歴史なんでしょうかね。
もっとも充実しているのはやはりピアノでしょうね。
グランドピアノだけでも数十台あり、調律をやるのも大変でしょうね。
鍵盤楽器のコーナーを見ていると、博物館のスタッフの方が突然現れて、最初のピアノと言われるピアノの説明を始めました。
見た目は今のピアノとはだいぶ違い、チェンバロじゃないか?と思うようなもの。
ピアノの原型だから当然と言えば当然かもしれません。
ただ、ピアノとチェンバロには決定的な違いがあるんだそうです。
中学の音楽の授業でヴィヴァルディの四季を聞いたとき「この曲が作られた頃にははまだピアノはなく、ピアノの祖先のチェンバロが使われた」ようなことを聞きましたが、さてピアノとチェンバロの違いって何だ?というのは長年の疑問でした。
ピアノとチェンバロの決定的な違いとは音を出す仕組みだったんですね。
ピアノは鍵盤を押すと、ハンマーが振り出されてピアノの弦を叩いて音を出すのですが、
チェンバロは爪が下から上に動いて弦を弾いて音を出します。
輪ゴムをピーンと張っておいて指先で弾くとビーンと音がしますけど、それと同じ感じです。
確かにチェンバロは鍵盤を押すと「プチン」という感覚があります。
そんな仕組みですので、強弱や音の響く長さの調節ができるなど、表現の自由度が高く音も狂いにくいなどメンテナンスも楽なのだそうです。
と言うことで長年の疑問が解決しました。
他にも日本の雅楽に使われる楽器や三味線、琴など日本古来の楽器、シンセサイザーなどの電子楽器。小学校にあったようなリードオルガンも展示されていました。
体験コーナーもあり、ギターなどを弾くことも出来ました。
実際にモンゴルの馬頭琴にもチャレンジして見ましたが、なんか楽器と言うよりノコギリをひいてるような音しか出ませんでした。残念。
帰りがけに売店にも立ち寄ってみましたが、浜松まつりの激練りのラッパのオルゴールもありました。
ちょっとお値段が良かったのでパスしましたけど、あれは面白いですね。
浜松駅の発車ベルをラッパにすると面白いかもしれませんね。
ラッシュの時なんか「エッサエッサ」と車内に乗り込む流れが出来て良いんじゃないかと。
ということで、1時間半近く堪能してきました。