翌26日は、木祖村の水木沢天然林
へ。
樹齢200年を越えるヒノキやサワラ、そしてブナ、トチノキなどで構成される天然林だ。そしてこのあたりは木曽川の源流域。
小さな沢から流れ出した水が清流となって流れ下ってゆく。
水木沢天然林には太古の森コースと原始の森コースの2コースが設けられている。
どちらのコースも起伏が多くて、赤沢自然休養林に比べると山歩きを楽しみたい人の森という印象である。
入口の管理棟で杖や熊よけのベルを貸してもらう。
小さいベルは携帯していたのだが「そんなのではダメ」と管理棟にいた方に一蹴されてしまった。
森に入ってしばらく行くと、よく手入れされた人工林から、クマザサの生い茂る天然林に入る。出会うハイカーも少なく、やや傾斜のきついコースを休み休み歩く。
所々に熊よけの大きな鐘が設けられていて、これを鳴らしながら歩いてゆく。
生い茂る木々の間からは木漏れ日が降り注ぎ、そよ風は繁茂した葉を揺らす。気温は20℃台前半だろうか、かなり心地よい。
太古の森を通常60分のところ、90分かけて歩き、今度は原始の森へ。
ヒノキやサワラ、ブナの混交林をゆくがどれも立派な大木である。
展望台に行くと既に先客があり、お弁当を広げて談笑の最中だった。
隅の方をちょいとお借りして、展望を楽しむ。
正面には木曽駒が岳がそびえる。
展望台からしばらく降りると今度は、木曽五木の大サワラに出会う。
樹齢約550年、幹回りが2.5mだという。
とすると、このサワラが芽吹いたのは1460年頃。応仁の乱だとかそんなことをやっていた時代だろうか。
沢筋には水場があり、冷たい湧き水がこんこんとわき出している。
これが木曽谷を流れ下り、やがて伊勢湾へと注ぐ木曽川の水になる。
水は森のめぐみなんだなぁとつくづく感じるのである。
そんなこんなで約3時間少々、山歩きを楽しんだ。
だいぶゆるゆるペースだったけど、心ゆくまで楽しむことができ、大満足であった。