それにしても、叔母が亡くなった実感が湧かない。
むしろ、日に日に湧かなくなってきている気がする。
昨年の秋、公園で冷たい夜風を浴びながら、浅香唯さんの『落葉のシルエット』や『舞い姫』がやたら切なく物悲しく心に迫ってきたのは、叔母が生きている状態で迎えられる最後の秋だったからなのだろうか。
そんな前兆なんて全くなかったものの、母と叔母が生きている中で、あと何回ぐらい秋が迎えられるのだろう…といったことは考えながら散歩していた気はする。
とはいえ、今年の年明けには、まさか叔母が亡くなる年になるなんて思いもしていなかった。
一番しぶとく生き残りそうなタイプだったのに、こんなにも早く逝ってしまうなんて。
せめて私が還暦を迎える辺りまでは元気でいてほしかったのに。
叔母が亡くなっても日常生活は待ってくれないわけで、悲しみに暮れている暇はなく、昨日からウォーキングを再開した。
最後にウォーキングをしたのがいつだったのかすら覚えていない。
まだ半袖になっていなかったと思うので、恐らく半年ぶりぐらいだろうか。
夏は気候変動による異常な暑さのみならず、この世で最も苦手な虫との遭遇を避けるため、極力無駄な外出は控えており、ウォーキングも完全にお休みしている。
「情けなや…」(←源平討魔伝の婆さんボイス)
なので、秋と冬は頑張って夏眠していた分を取り戻さなければならない。
久々のウォーキングは、まるで久々だなんて感じられないほどで、今年がどれだけ嵐のように過ぎていったかを実感した。
叔母の入院に始まり、私の引っ越しが全く上手くいかないまま日々だけが過ぎていっただけの年だった。
未だに引っ越しの荷物を詰めた段ボールに囲まれたまま生活している。
大家さんに何度電話しても留守電で繋がらないし。
そんな話はさておき、夕暮れ過ぎの風はすっかり秋を感じさせる冷たさを帯びてきて、歩いているだけでも心地良い。
そこに80年代の音楽が加わると、最高の舞台が整う。
初日は小比類巻かほるさんの『『I'm Here』というアルバムを初視聴し、2日目の本日はうしろゆびさされ組の『ふ・わ・ふ・ら』を聴いた。
『ふ・わ・ふ・ら』は数年前に一度聴いているはずだが、その時はこれといって引っ掛かる曲はなかったんだけど、今回はハイスクール奇面組の影響もあってか、以前よりもずっと入ってきた。
いつもの散歩コースを歩き、87年の春まで住んでいた旧自宅があった場所に差し掛かった時、タイミングを図ったかのように『うしろゆびさされ組』のイントロが流れてきて、40年前にガキンチョだった私はここで奇面組を観ていたんだろうな…と想いを馳せてしまった。
当時の叔母なんて、今の私より10歳も若かったんだよなぁ。
2010年に亡くなった祖母も、まだバリバリ元気で若かった。
母もそう。かなり大人に見えていたけど、今考えるとまだ30代だったわけで。
みんな全盛期で、どんな問題が降り掛かっても解決しそうなぐらい頼もしく見えた。
当時は祖母と叔父と叔母と母と私の5人で暮らしていた頃で、古く狭い家ながらも、あの時代特有の家庭の温もりがあった。
テレビは2台しかなく、ビデオデッキなんて便利なものさえ(我が家には)まだ無かった時代。
叔父と叔母夫婦の部屋のテレビで、買ってもらったばかりのファミコンで遊んでいた。
テレビ番組を観る際は、居間のテレビで観る事がほとんどで、土曜日の夜に奇面組を観ていた記憶はおぼろげに残っている。
数年前にスケバン刑事IIを通じて『うしろゆびさされ組』を初めて聴いた際には全く聴き覚えがなかったけど、単に忘れてしまっていただけで、子供の頃に耳にしていた可能性は高そう。
夜風を浴びながら、旧自宅エリアをうしろゆびさされ組なんて聴きながら歩いていたら、嫌でもノスタルジーのような感情が込み上げてくる。
それは決して物悲しいばかりではなく、どこか懐かしい幸福感と心地良い癒しをもたらしてくれた。
当時聴いていたわけでもないのに、あの頃の感覚がそこはかとなく蘇ってくるのだから、音楽というのは本当に不思議なものだ。
以前までウォーキングは週に3回と決めていたが、これからは基本的に毎日行こうと考えている。
そうすれば、気が向かない時や体調が悪い時は心置きなく休めるし、天候が悪くて行けない日も仕方ないと割り切りやすくなるだろうから。
ウォーキングは、私にとって80年代音楽を発掘する時間でもあるので、とても大事な時間なのだ。
今年の夏は、車の運転中にはTM NETWORKや中山美穂さんのアルバムを試聴していた。
今年は洋楽よりも邦楽発掘の方に偏っているな。
前日は安全地帯の80年代当時の動画を観ていて、その翌日にはうしろゆびさされ組を聴いている男。
我ながら実に幅が広い(笑)
TVerで配信開始された『重戦機エルガイム』を昨日から観始めた。
やっぱり『エルガイム-Time for L-GAIM-』は何度聴いても素晴らしい。
MIOさんの声って何故にこれほど魅力に溢れているんだろう。
あなたの声こそがヘビーメタルだわ、と言いたくなってしまう(笑)
というか、この動画、音がめちゃくちゃ良いな。
TVerの印象とは雲泥の差なのだが(笑)
何だかんだで、80年代の音楽やアニメが悲しみを癒してくれている。
80年代カルチャー発掘という趣味に辿り着いたのは、やはり私の人生において最高の快挙なのかもしれない。

