【訃報】アラン・ドロンが88歳で死去 | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

アラン・ドロンは全く世代ではないのですが、洋画の師匠である母から教えてもらって知りました。

 

当初はアラン・ドロンの魅力もよく分からず、お子ちゃま感性だったので作品自体も退屈だった記憶しかないのですが、20代になった辺りから良さが分かるようになってきて、特に『サムライ』のドロンを見て憧れるようになりました。

 

 

あのトレンチコートのカッコ良さ(アラン・ドロン以上にトレンチコートが似合う男性を見たことがない)、そして帽子のツバを指でなぞる仕草とか、車を停車してから降りるまでの一切無駄のない早さとか。

 

当時(90年代末期から00年代前期)はまだアラン・ドロン主演のマイナーな映画もTV放送されていた良い時代だったので、『最後の標的』もTVで見た記憶がありますし、『復讐のビッグガン』は中古ビデオを買って見た覚えがあります(ビデオの時は邦題が違っていたような)。

 

 

 

 

他にも『ビッグ・ガン』『危険がいっぱい』『リスボン特急』などのDVDを持っていた記憶がありますし、レンタルビデオ時代は彼の主演作をたくさん見てきましたし、BSで放送されたものもたくさん録画してあります。

 

アラン・ドロンといえば『太陽がいっぱい』や『冒険者たち』が代表作となるのでしょうが、私は彼がアウトローを演じる作品が好きで、それ系の作品はほとんど見てきました。

 

ジャン=ポール・ベルモンドと共演した『ボルサリーノ』やチャールズ・ブロンソン&三船敏郎さんと共演した『レッド・サン』も印象的でしたね。

 

『サムライ』と『レッド・サン』以外はもう随分長いこと観ていないので、今冬はアラン・ドロンの作品を観返していこうと思います(昨年もそんな事を言っていたような気がしますが…)。

 

 

ちょうど1ヶ月前にこのような記事を読んだばかりだったのですが・・・・・・

 

何だか晩年は幸せそうではなかったような印象を受けました。

 

少し前には銃器の不法所持でもニュースになってたりしましたし。

 

 

でもこのニュースを見た時、何かアラン・ドロンらしくてイイなと思ってしまったんですよね。

 

銃のコレクターで、しかも自宅に射撃場まで完備しているなんて、いかにも彼らしい老後を送ってるなぁと微笑ましくて。

 

いや、いけない事なんですけどね本当は…(汗)

 

 

2018年にはBSでアラン・ドロンの単独インタビュー番組『アランドロン ラストメッセージ映画 人生 そして孤独』も放送されましたが、その時から体調が思わしくない印象でしたし、その3年後には盟友のジャン=ポール・ベルモンドも亡くなってしまったので、かなり気落ちされたでしょうから、できれば少しでも長生きしてもらいたいと思っていたんですけど、とうとうこの日がやってきたかという心境です。

 

私は憧れた俳優というのは決して多くはないし、今後そういった存在が出てくるとも思えないので、かなりショックな訃報です。

 

ただ、結構高齢だったし、体調が悪そうな事は知っていたので、それなりに心の準備は出来ていたことが唯一の救いでしょうか。

 

そういえば、彼のフィルモグラフィをまとめた本も買いましたね(母宅に置いてあるはず)。

 

以前買ったシトロエンDSの1/18スケールを母宅に飾っているのですが、シトロエンDSを好きになったのも、そもそもシトロエンというメーカーを初めて知ったのもアラン・ドロンがきっかけでした。

 

アラン・ドロンといえば美男子の代名詞的な存在だった事は有名ですが、単に見た目が美しいだけではなく、影があって危険な雰囲気を持っていて、軍隊にいた事もあって銃の扱いにリアリティがある数少ない俳優さんでもあり、本物のスターの風格がありました。

 

今はこういう大人の色気を持つ俳優をあまり見なくなりましたね。

 

フランス映画も昔のは独特の味があって好きでした。

 

私の中ではチャールズ・ブロンソンと並んで部屋にフィギュアを飾っておきたいぐらい思い入れのある俳優さんです(両者とも未だにまともなフィギュア化はされておらず…)。