【80年代洋画】『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989) | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

 

 

 

WOWOWで放送された字幕版で鑑賞。

 

本作を最後に観たのはいつだったのか調べてみたところ、このブログを始めた2014年まで遡る必要があった。

 

もうそんなに長い期間、観ていなかったのか・・・。

 

奇しくも?前回観たのも8月の初旬だったので、ちょうど丸7年ぶりの鑑賞という事になる。

 

そんな事もあってか、内容も詳細には覚えていない状態だった。

 

 

まず、本作が89年公開だった事に少しだけ驚いた。

 

てっきり90年の作品だと思い込んでいたので。

 

日本で劇場公開されたのは89年の12月9日なので、ギリギリで80年代洋画に含まれる事になるわけか。

 

 

冒頭、いきなり2015年の未来から物語が始まるわけだが・・・今、「未来」と書いたけど、現実世界ではもう6年も前の過去になってしまったなぁ...。

 

何だか切ない。

 

本作の2015年は、いかにも未来チックな車とクラシックカーが共存しているので、画面を眺めているだけで楽しい。

 

何度も一時停止をして見入ってしまった。

 

私の好きなシトロエンDSがタクシーで走っていたりして、そこは今回初めて気づく事ができた。

 

今、ネットでこのDSの写真を検索していたら、偶然にもミニカーを発見!!

 

 

 

地上走行に飛行形態と、バリエーションもいくつかある模様。

 

1/43スケールだけど、これは欲しくなってしまう。

 

しかし、劇中でほんの僅かしか登場しない、こんなニッチな車をモデル化するなんて、さすがシトロエンDSのミニカーをたくさん出してきたノレブならではだと感心してしまった。

 

 

そういえば、マーティの恋人であるジェニファーを演じる女優さんが前作から変更されており、本作ではエリザベス・シューが演じている。

 

 

 

エリザベス・シューはベストキッドの時と全然雰囲気が違うから、同一人物だと気付けなかった。

 

  

 

本作ではほとんど気絶していた事もあって影が薄かったし(笑)

 

ちなみに、前作でジェニファーを演じたクローディア・ウェルズという女優さんは、母親が重い病気に掛かった事で、その看病の為に女優業を休止していたから出演が叶わなかったらしい。

 

個人的には、どちらのジェニファーも甲乙つけがたい魅力があって好みだな。

 

 

今回は「カフェ80’s」のシーンも見所の1つだった。

 

前回観た際には、まだ今ほど80年代という時代にフォーカスしていなかった事もあって、あのカフェがレトロカルチャーを楽しむ為の場所だという事さえ、特に気に留める事もなく観ていた可能性が高い。

 

今までそういった細部のディテールや演出を全然拾えていなかった事を今回改めて観直していく中で痛感させられた。

 

奇しくも、現実世界においても2010年代は80年代リバイバルブームが来ていたので、2015年にこういったカフェが需要があるという未来世界を描いていた本作は先見の明があったと言えるかもしれない。

 

 

ちなみに、画面に向けて銃を撃つゲーム『ワイルドガンマン』で遊ぶ子供の1人がイライジャ・ウッドであるというトリビアは何となく覚えていたので、今回はそこに注目して見れたのもちょっと面白かった。

 

将来、この少年が指輪を捨てる為の旅に出る事になろうとはねえ(笑)

 

 

今回、本作を観返す際に注目していた見所の1つが、ビフが牛耳る1985年の世界。

 

というのも、前回観た時はまだドナルド・トランプが大統領になる前だった為、本作のビフがトランプをモデルにしていた事も知らなければ、トランプの存在すらも知らなかったから。

 

改めて本作のビフをトランプだと思って見ると、とんでもない奴が大統領になったんだなと実感する。

 

勿論、映画的に盛ってる部分は多々あるだろうけど、仮にトランプが本作のビフと同じ立場に置かれたとしたら、ほとんど同じ事をやらかしそうな気がするのが怖い。

 

しかも、映画の中ではヒルバレーを牛耳ってるだけの存在だからまだ良いものの、現実では世界の中心たるアメリカの大統領で、しかも世界をメチャクチャにかき回してしまったわけだから、改めて凄いディストピアに生きている事を痛感させられる。

 

 

本作は様々な時代を行き来する事もあって、前作よりもずっと情報量が多く、展開も早い事もあってか、インパクトが強いシーンが多い割には意外と記憶に残りにくい内容に感じられた。

 

と言っても、個人的には本作がシリーズで一番面白いという印象が何となくあったのだが、改めて観返してもやはりそこは変わらなかった。

 

そして、デロリアンが画面に映る度、「デロリアンってこんなにカッコ良かったっけ?」と見惚れてしまう事しきりだった。