レトロアーケードゲーム発掘『ザ・キングオブドラゴンズ』(1991) | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

とあるきっかけでこのゲームを知ったので、早速ミニパンドラボックスで全クリまでやってみた。

 

 

1991年(ストⅡ稼動と同じ年)にカプコンから稼働されたアーケードゲームで、中世ファンタジーをベースとした世界観のベルトスクロールアクション

 

ファイター(戦士)、クレリック(僧侶)、ウィザード(魔法使い)、エルフ、ドワーフの5人から使用するキャラを選んでスタートする

 

Aボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ、AB同時押しで体力を少し消費して魔法の使用と、同じカプコン製の『ファイナルファイト』同様のシンプルなシステムなので、誰でもすぐ直感的にプレイできる

 

全16ステージで構成されており、それぞれのステージは短めなので、飽きることなくテンポよく進めていく事ができるし、難易度も高くないのでストレスなく気持ちよくプレイする事ができる

 

本作にはRPGと同じようにレベルの概念があり、敵を倒したりアイテムを拾う事によって経験値が増えてレベルが上がっていくシステムとなっている

 

例えばウィザードの序盤での通常攻撃は火の玉だが、レベルが上がると炎となり、更にレベルが上がると炎の色が変わっていき、最終的には稲妻になるといった変化が見られた(更にレベルを上げるともっと凄くなるのかも)

 

2つほどステージをクリアすると、キャラ選択画面になって別のキャラクターを選択する事もできるのが何気に嬉しいシステムだった

 

『ネクロスの要塞』(もっと言えばダンジョンズ&ドラゴンズ)に近い世界観がツボだった

 

グロテスクなデザインのモンスターが出てこないところも好感が持てた

 

BGMがカッコいい

 

ラスボス戦で頭上から大きな金貨が降ってきて赤いドラゴンが登場した瞬間、思わず「デケえ!」と声に出してしまった。そして、金貨と巨大な赤い竜といえば・・・「ホビットに出てきたアイツ(スマウグ)だ!」と気づいてニヤケてしまった

 

 

といった感じで、全体的に凄く肌が合うゲームで、プレイしていて心地よかった。

 

程良い難易度、程良い爽快感、シンプルなシステム、全てにおいてバランスに優れていた。

 

1つのステージが短くサクサク進めるところも好きだし、全体的に不満に感じる点は何もなく、程々に良ゲーだったという印象。

 

Wikiによると、本作は当初『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のアーケードゲームとして開発されていたが、版権に関する許可が下りなかった為、このタイトルでのリリースとなったとの事。

 

本作によって培われたものが、その後リリースされたダンジョンズ&ドラゴンズのアーケードゲーム2作に活かされたのだろう。

 

過去にPS3でその2作をプレイした事はあるが、今回と同じぐらい楽しいと感じた記憶は残っていない。

 

本作はPS4でリリースされた『カプコンベルトアクションコレクション』にも収録されているようなので、いずれそちらでもプレイしてみたいと思っている。