◆『スペースボール』(1987)
80年代洋画という事で、昨年BSフジで放送された吹き替え版を録画しており、スターウォーズ熱が再燃してきた今こそ絶好のタイミングという事で、満を持して観てみる事にした。
本作の存在自体は、SWと出会った90年代後期から知っていたものの、コメディ映画という事もあって特に興味を持つ事もないまま来てしまった。
まず、単刀直入な感想から述べさせてもらうと・・・・・
今までスルーしてきた判断は間違っていなかった(笑)
やっぱりコメディ映画は苦手だ。
残念ながら、笑いのツボに全く入らなかった。
私はユーモアは大好きだが、コメディは好きじゃない。
そもそも、ユーモアとコメディは似て非なるものだと思っている。
コメディ映画は、最初から最後まで全力で笑いを取りにこようとするので逆に笑えないし、ギャグセンスが自分に合わなかった場合、ひたすら笑えないものを見せられ続けるだけなので苦痛でしかないのだ。
だから、私はコメディ映画を敬遠してしまう。
こうしてたまに観る機会があっても、面白いと思う事はまず無いし。
とはいえ、本作に関して言えば、お世辞にも面白いとは言えなかったものの、何故か憎めないというか、登場キャラクターたちには好感を持ったし(愛着まではいかない)、笑えはしなかったけど微笑ましくはあったので、一度は観ておいて良かったとは思えた。
キャスティングに関しても、主演のビル・プルマンといえば、私が最も愛する映画の1つである『ID4』のホイットモア大統領なのだから、それだけでもかなりポイントは高くなる。
あと、『エイリアン』のパロディシーンもあり、実際にエイリアン1作目でチェストバスターに胸部を突き破られたケインを演じたジョン・ハートが、今回もチェストバスターに胸を突き破られて「またか」と嘆くシーンが可笑しかった。
ヒロイン役のダフネ・ズニーガという女優さんも、可愛らしくて魅力的な人だった。
SWのパロディシーンはかなり多めだったものの、残念ながらどれも笑えず…。
ダース・ヴェイダーをパロディ化した「ダーク・ヘルメット」も、ジャバ・ザ・ハットをパロディ化した「ピザ・ザ・ハット」も、笑いのレベルが子供向け過ぎて笑えないというか。
SWで言うところのフォースは「シュワルツ」と呼ばれており、この名称の何が面白いのか元ネタが分からなかった事もあって、全然クスリともしなかったし。
作品全体の雰囲気は嫌いじゃないし、所々好きなシーンもあったりするので、心情としては一緒に笑って乗っかりたい気持ちではあるんだけど・・・残念ながら笑いのツボに全然入らなかったので、これはもう致し方ないだろう。
地味なところでは、『猿の惑星』や『スタートレック』や『トランスフォーマー』のパロディも見られた。
本作とは関係ない話だが、ビル・プルマンを見ていたら無性にID4が観たくなってきた(笑)
もう軽く10数年はまともに観ていないような気がする。
近々観ようかな。
本作の満足度は・・・70点
◆『クロコダイル・ダンディー2』(1988)
BSの吹き替え版で鑑賞。
『スペースボール』に続き、こちらも80年代洋画。
昨年の3月に1作目を観てから、すぐに2作目を観るつもりだったものの・・・・・
1作目がそんなに好みではなかった事もあり、ズルズルと先延ばしにしていたら翌年になってしまった(笑)
1作目同様、今回も特に感想は何も思い浮かばない。
なんか、そういうタイプの映画。
つまらないわけではないんだけど、感想と言われても特にありませんというか(笑)
1作目はダンディがオーストラリアから都会へ出てきてのドタバタ劇を描いていたが、本作では麻薬組織との戦いを描いているので、のんびりムードだった1作目よりはアクションシーンも多めで楽しめた。
前作では、前半がオーストラリアで後半がニューヨークを舞台としていたが、今回はその順序が逆になっており、前半ではニューヨークを舞台にダンディが誘拐された妻を救う為、敵のアジトに潜入して妻を奪還し、後半は舞台をオーストラリアに移して自然を味方につけたダンディが敵を迎え撃つ展開となっているのが面白かった。
満足度は・・・76点