先日の嶋田先生によるスクショ&ネタバレ禁止から色々とあって、キン肉マンを読んでいない人間まで巻き込んで何かえらい騒動になっている事を知った。
キン肉マンに冷めたとか言い出すファンまで出てきたり、嶋田先生に批判的な意見もたくさん目にした。
問題とされているのは、嶋田先生がツイッターを「便所の落書き」と言ったり、「Webの連載はお情けで残した」的な発言をしたりという事らしいけど。
それに対する私の見解としては、まずツイッターに関してはド正論。
そして、Web掲載を残してくれた件に関しても、素直にありがとうございますとしか思わない(笑)
私自身は嶋田先生がどういう発言をしようと全く気にならないし、気にする必要性も感じないので、とにかくキン肉マンが面白い展開を見せてくれればそれで十分という考え。
キン肉マンに関する話題がツイッターのトレンド入りしたとか、そもそも私にとってはどうでもいい話だったし、他人と一緒に盛り上がりたいから読んでるわけでもないし。
勿論、キン肉マンが盛り上がってくれる事は大いに嬉しくは思うけど、ネットでワイワイできなくなったからキン肉マンに冷めたという意見は、ちょっと意味が分からない。
まあ、その辺は人それぞれなんだろう。
元々、私は人と楽しむ趣味より、1人で楽しめる趣味の方が好きな人間なので。
しかし、あれほど新シリーズ開始に向けて意気込んでおられたのに、思わぬ形で躓いてしまった・・・事になるのかな?これは。
私は今回の件に関して全く何も感じないので、この騒ぎによって今後どういう影響が出るのかさえ皆目見当もつかない。
こんな事で人気低迷なんて事になる得るんだろうか。
万が一、そうなったとしたら、何ともバカバカしい話だとしか思えないなぁ。
そっちの方がよっぽど白けるんだけど。
とはいえ、クリエイターや有名人はツイッターをやらない方が良いと言う人の意見には完全同意。
個人的には、嶋田先生はツイッターをやめた方が賢明ではないかと思ってしまう。
嶋田先生に非があると言いたいわけではなく、あんなものやってもロクな事は無いと思うから。
価値観は人それぞれと言えども、今回の件でキン肉マンから離れると言ってる人達の気持ちは全く理解できないな。
それって、キン肉マンが好きなんじゃなくて、キン肉マンを利用して顔も知らない他人と慣れ合うのが好きなだけだったんじゃないの?としか思えないから。
私は顔も見えない赤の他人とネットを通じて慣れ合う事に一切興味が持てない人間だから、極端に理解できないところはあるにしても。
とはいえ、何よりも大事なのは本編が面白いかどうかという事。
私からすれば、それこそが全て。
むしろ、作者がいくら人格者だろうと、本編がつまらないと感じたら容赦なく切らせていただくから。
お情けをかけて惰性で読み続けるなんて事はしない。
こういった作品とファンの関係は、それぐらいドライな関係の方が理想的だとさえ思っている。
人生に与えられた時間は有限だから、そんな無駄な時間を浪費するぐらいなら、自分にとって楽しい事に時間を使いたいから。
元々、漫画はそんなに好きな方ではなく、むしろ苦手な方だと自覚してるぐらいだから尚更に。
しかし、そんな漫画が苦手な私でさえ、今のキン肉マンは楽しんで読む事が出来ている。
80年代から始まっていて(正確には79年だけど)、未だにこれほど面白い漫画はキン肉マンを除けばほとんど見当たらないのではないだろうか。
つまり、キン肉マンのファンは凄く恵まれていると思うのだ。
実は、私は微妙にキン肉マン世代からはズレていて・・・
リアルタイムでキン肉マンに熱中していたのは物心つかないぐらいの幼少期だったので、ストーリーは半分も理解できていなかった気がするし、原作も読んでいなかったと思うし、本当に初期の超人オリンピックの頃のアニメに熱中していた記憶ぐらいしか残っておらず、とにかくキンケシを始めとした関連グッズ(玩具、食玩、文具、生活用品、カセットなど)をたくさん買ってもらっていた思い出ぐらいしか残っていなかったりする。
初めてキン肉マンの原作をちゃんと読んだのも、まだ10年前ぐらいの話だし。
だから、今の連載で懐かしの超人が出てきた時の感動というのも、リアルタイムで原作を読んでいた本当のキン肉マン世代の方達とは全然違うだろうし、正直そこに温度差は感じている。
同級生で、私よりずっと漫画好きの友人にキン肉マンの話を振ってもあまり盛り上がらない事からも、やはり私の世代は微妙にズレている気がする(そういう意味では、キン肉マン世代ではないけどキンケシ世代ではあると言えるのかも)。
じゃあ私は何世代かと考えると・・・ドラゴンボール世代、聖闘士星矢世代、スラムダンク世代かなぁ、ジャンプ漫画でパッと思いつく限りでは。
でも、ドラゴンボールは墓場を無理やり掘り起こされて、今やその腐った死体で商売を続けている有り様だし、聖闘士星矢は作者がやる気がなく続編は停滞、しかもその続編自体がこれっぽっちも面白くなく、新作の映像作品も作れば作るほど軒並みコケっぱなしという惨状。
ドラゴンボールにはもうサッパリ思い入れがないので良いとして、聖闘士星矢は未だに大好きなので、この状況は本当に辛い。
それだけに、「キン肉マンはこれだけ恵まれてるからいいじゃないか!たかがこの程度の事で目くじらを立てるなんて贅沢過ぎる」と思ってしまうわけで(笑)
私からすれば、作者がファンの事をどう思ってるかなんて大した問題じゃない。
それでも、キン肉マンを読んでいると、読者に対する愛(友情パワー?)のようなものがひしひしと伝わってくるけどなぁ。
むしろ、今時そのような温かみを持つ漫画の方が稀だと思うぐらいに。
ツイッターでの発言がどうであれ、肝心の本編の方で思いっきりファンサービスしてくれているわけだから、それで十分・・・いや、それこそが最高に理想の形だと思う私は少数派なのかな。
まあ、とはいえ文句を言うのも不満に感じるのも、その人の自由。
私だって不満に思った事は包み隠さずこのブログに書かせてもらっているし。
それでも、キン肉マンほど恵まれたコンテンツもそうそうない気はするけど。