なんか「ファイナルが3年連続で同じカードだからNBAはつまらない」なんて声が挙がってるようですが、自分からすればむしろそれは逆なんじゃないかと思うわけです。
というのも、今のNBAを見渡す限り、このカード以上に見応えのあるカードなんてありえないんですから。
むしろ一番面白いカードがファイナルという大舞台で実現するわけだから、ファイナル以上に面白い試合なんて他に考えられないでしょう。
それぐらい、今のNBAはキャブズとウォリアーズの戦力が突出しているので。
ファイナルが毎年同じカードだからつまらないとか、KDがウォリアーズに移籍したからつまらないとか、自分からするとあまり分からない意見なんですよね。
今のNBAがつまらない原因を議論するなら、まず真っ先に取り上げるべきはイースト事情でしょう。
イーストがあまりにもつまらな過ぎる。
キャブズ以外は、ほぼ見所ない状態ですし。
ブルズ、ヒート、セルティックスなどが少しばかり面白い存在ではあるものの、キャブズやウエストと比べるとあまりにもインパクトが薄すぎるし。
あと、オールスターゲームが気の抜けたコーラみたいな内容になってきてるのも大いに問題だと思います。
自分にとってオールスターというのは単なる祭典ではなく、NBAで最も楽しみなイベントでした。
今でこそプレイオフやファイナルの方が好きですが、以前はオールスターが1年で最も楽しみだったので。
そんな自分から言わせてもらうなら、オールスターがワクワクしないNBAなんて面白いはずがないという話なんです。
そういった問題に比べたら、KDの移籍なんて些細な問題です。
大体KDは可能となっている選択をしただけであって、必ずOKCに残留しなければならないという義務は無かったわけですから。
勿論、それにしても移籍先は他を選んでほしかったという意見は分かります。
個人的にもクリッパーズに来てほしかったし。
でも、彼には選択権があってそれを行使しただけなので、まるで犯罪者の如くボロカスに叩かれる事にはどうしても違和感を覚えるんですよね。
個人的にはOKCにいる頃のKDより、今のKDの方が見ていて楽しいというのもありますけど(少数派意見なのは承知ですが)。
KDの移籍問題が無かったとしても、今のNBAのつまらなさはほとんど大差なかったと思います。
根本的な問題が他にあるんですから。
個人的にはゲームスタイルの変化も大きな要因になっているような気がします。
よくジョーダンのハイライト動画をYOUTUBEで定期的に見ているんですが、やっぱりあの時代のバスケは改めて今観ても全然面白いですからね。
それに比べ、今のNBAはとにかく軽い。
どんなに凄いプレイが飛び出しても印象が軽いんです。
だから記憶に残り辛い。
自分がクリッパーズを好きな理由は、彼らのプレイが現リーグにおいて最も印象に残るからです。
まあ、それも解体によって終わりを告げようとしているわけですが・・・。
あと、NBAがつまらなくなった原因に、若手からカリスマ性のあるスターが出てこなくなったからという意見がほとんど見られない事にも違和感を覚えます。
以前のNBAはベテランや中堅に凄いスーパースターが君臨していて、それに対して勢いとカリスマ性を持った若手スターが挑むという図式が出来上がっていて、上手い具合に循環していたんですよね。
スーパースターが引退しても、その穴埋めをする若手スター達が存在していましたし。
でも、今のNBAはレブロンが引退したらハッキリ言ってマズい状況だと思いますね。
その頃にはカリーも今ほどの力を持っていない可能性が高いでしょうし。
彼らに代わるレベルの若手スターが思い浮かばない。
これもNBAがつまらなくなった大きな原因の1つだと自分は思うんですけどねえ。
NBAが面白くなくなった原因はたくさんあるのに、何故かその矛先がKDやウォリアーズにばかり集中する傾向がどうも腑に落ちません。
僕はこのファイナルが一番観たかったし、むしろ最初からこのカードになる事は分かりきっていたようなものなので、このファイナルがつまらないというのであれば、一体他の何が面白いのだろうと疑問に思うわけです。
今年のファイナルはハッキリ言ってどちらが勝つのか全く予想がつきません。
ウォリアーズ優勢という見方にも同調できるし、キャブズが連覇するという見方にも納得してしまうし。
だからこそ楽しみなんですよね。
特に今年はKDがいる事によって、むしろ過去2年のファイナルより楽しみな気持ちが強いぐらいです。
80年代にはレイカーズとセルティックスの二強時代なんてのもあったんだし、別にキャブズとウォリアーズの二強時代があってもいいんじゃないかと思うんですけどね。