後追い80's

後追い80's

80年代カルチャー発掘備忘録

 

  あぶない刑事(1987)

 

記念すべき劇場版の1作目。

 

豹藤という傭兵が強くて、あのタカが(ナイフで刺されていたとはいえ)タイマンの殴り合いでボコボコにされてしまうというショッキングなシーンが印象的。

 

ただ、豹藤の腕が細くて、そんなに筋肉もないように見えた事もあってか、あんまり強そうに見えないと思ってしまったのだが、あくまでもそれは現代基準の目で見るからであって、当時観た人達はそんな風には感じなかったのだろう。

 

主犯の画商とその秘書が手榴弾で盛大に爆死してしまうシーンも壮絶で、さすが劇場版だけあって死に方もえげつないなぁと、ほんの一瞬ばかり呆気にとられてしまった。

 

最後、タカとユージがヘリにぶら下がって飛んでいく終わり方はちょっとやり過ぎ感があるように思えたので、もう少し普通に終わっても良かったように感じた。

 

以下、気になった場面を写真で振り返ります。

 

TVシリーズでずっと気になっていた瓶の中に入っている物の正体がやはりキン消しだった事を劇場版の綺麗な映像によって確認することが出来た(でもキン肉マンのキャラクターではないように見えたので正確にはキン消しとは呼べないかもしれませんが)。

 

87年当時のスーパーの風景

 

スウェットパンツ1980円とスヌーピーにほっこりしてしまう

 

80年代味の強い子供用の帽子たちが懐かしい(笑)

 

なんか良いなぁ…凄く和みそうな店内の雰囲気が

 

当時、駄菓子屋でよく見たタイプの瓶だもしくは瓶風のプラスチックケース?

 

人質をとられてシリアスな場面なのに、店内の広告や「98円均一」が気になって仕方ない(笑)

 

 

犯人から手錠をかけられた状態で署に戻ってきた2人が、手錠で繋がれた状態を誤魔化すためにタンゴを踊るという、あぶ刑事シリーズで最も印象的な場面の1つ(笑)

 

呆れと怒りを押し殺しながらタンゴが終わるまでじっと待っている近藤課長の姿にまた爆笑してしまう

 

当時のケンタッキーの紙袋のデザインってこんなんだったんだー

 

こちらは当時のマクドナルド。私がマックを食べ始めた95年当時とそんなに変わらない印象

ビッグマックはこういう発泡スチロールの箱に入っていたよねえ。あれ好きだったなぁ。

箱の蓋にLサイズのポテトを流し入れるとポテトが食べやすくなるから、それがお気に入りの食べ方だった。

 

 

87年当時のスーパーの生鮮コーナーは現代とそんなに変わらない印象

 

落としのナカさんが逆に取り調べを受けるというレアな場面(笑)

 

豹藤に殺されかけたタカの前で涙を見せるユージ

ユージが泣いたのは初めて見た気がするし、その後も泣いた姿はほとんど記憶にないので凄くレア場面なのかも。

 

 

このジェームス・ディーンスタイルの赤ジャケットって当時流行ったのかな

ミスチルの桜井さんも初期のアルバムジャケットで着てた記憶があるし、『YAWARA!』に登場する松田さんもこういうファッションしてた気がするので。

 

 

 

 

  またまたあぶない刑事(1988)

 

劇場版2作目とあって、前作よりもスケールアップしている印象。

 

80年代の劇場版では本作が一番面白かった気がする。

 

ラスボスが伊武雅刀さんというのがまた豪華で。

 

伊武さんが悪の組織のボスといえば、91年の吉田栄作さん主演のドラマ『もう誰も愛さない』を嫌でも思い出してしまう。

 

あの時の伊武さんは本当に怖かったので(プチトラウマレベル)。

 

本作のラスボスっぷりがあまりにも堂に入っていたので、あのドラマで黒幕役として起用されたのではないかとすら思えてくる。

 

伊武さんの護衛役として赤井英和さんが出ていたりするのも何気に嬉しいポイント。

 

そして、私の好きな宮崎美子さんがヒロインポジションで出ている事も含め、キャスティングが全般的に素晴らしい。

 

また、劇中曲も素晴らしく、シリーズ屈指の名曲『ON THE RUN』を筆頭に『private eye』『The Stranger(The Man That We Need)』『I’m The Law』などシリーズの中でも上位に入るような良曲が多い。

 

 

偶然ながら、本日観た『もっとあぶない刑事』の22話「暴露』のディスコシーンで流れていた曲を調べたら『private eye』だと分かったので、繰り返し聴いていたところだった。

世代でもないくせに、何故か80年代特有のこういうノリの曲が大好き。

 

 

というわけで、ここからはお写真コーナー。

 

本作でもキン消しの生存を確認!(笑)

 

しかし・・・少年課に補導されたと思われる女の子達が豪快にブチまけてしまう

 

宙に放り投げられるキン消したち・・・

 

あ~あ~・・・残さず全部ぶちまけちゃうのね

次作からキン消しが消えてしまったのはこれが原因だったのかと思いきや・・・

 

その後のシーンではしっかり復活していた(笑)

 

 

ショートカットも似合っている宮崎美子さん

 

こういうヘアスタイルをした女性って全然見なくなったなぁ、そういえば

個人的には結構好きなんだけど。

 

劇場版ではよく出てくる武器庫。ユージが持っているのはミニウージー??

 

 

一瞬だけ映ったアーケードのレースゲームはタイトル不明

 

 

ユージがサブマシンガンを撃ちまくるというTVシリーズではほとんど見られなかった珍しい場面も

 

 

タカがバイクに乗ってショットガンをぶっ放す名物シーンも本作から始まったような気がする(間違ってたらごめんなさい)

 

 

赤井英和さんはあぶ刑事名物の悪役御用達ジャケットM-65を着用(笑)

 

 

容赦なくイングラムをぶっ放しまくる伊武さん

 

 

しかしタカとユージの抜群のコンビネーションによるダブルショットが炸裂

 

防弾チョッキを着用していた伊武さんもさすがにこの威力には耐えきれず……

 

豪快に吹っ飛んでしまう

 

 

その勢いで窓ガラスを突き破ってビルの上階から真っ逆さまにおちてデザイア

 

先日のレベッカのライブに引き続き、またもや『餓狼伝説』の話になってしまうけど、ラスボスのギース・ハワードを倒すとギースがビルから転落するエンディングも、実は本作が元ネタなんじゃないかと勘ぐってしまった(笑)

 

いや・・・それを言うなら『ロボコップ』の方がずっと可能性が高いか。

ロボコップの方が本作よりも公開が先だったし。

 

ちょっとあぶ刑事バイアスがかかり過ぎてたかも(笑)

 

 

 

  もっともあぶない刑事(1989)

 

TVシリーズ第2弾『もっとあぶない刑事』の放送終了後に公開された劇場版3作目となる本作では、TVシリーズでタカが目の色を変えて追っていた銀星会との決着がつく話となっている。

 

でも、銀星会が思っていたよりも大したことなかったのと、タカが銀星会に異常なまでの執念を燃やす理由が語られるのだろうと思っていたらそれも無かったりして、ちょっとばかり拍子抜けするところはあった。

 

最後の爆弾のくだりもちょっと悪ノリが過ぎるような…。

 

劇場版って、なんか毎回トリッキーなオチをつけないと終われないという強迫観念にとらわれているような印象を受けてしまうけど、そんなギャグ漫画みたいなオチにしないで普通に終われば良いのにと思ってしまう(笑)

 

銀星会の殺し屋たちが実に80年代風味の強いビジュアルなのが面白かった。

 

銀星会のボスが柄本明さんというのも良かったな。

 

本作は近藤課長が登場する最後の作品なので、観終わった後、寂しさを感じてしまった。

 

そして、その寂しさはその後の劇場版作品を観ても埋められる事はなかった。

 

鈴江さんが本作でラストなのも寂しい。

 

 

というわけで、写真コーナーです。

 

キン消しは姿を消して可愛らしいミニカーが飾られていました

 

 

89年当時の自販機。地方在住なのでチェリオの自販機は見た記憶がない

 

 

こちらの自販機は大塚製薬。この時代から既にカロリーメイトが自販機で売られている!

 

こんな自販機も私の地元では見なかった気がするなあ

 

銀星会の殺し屋がウージーを撃ちまくる

 

そのウージーを拾うユージ

 

こちらはイングラム。タカがサブマシンガンを撃つのは凄く珍しい気がする

 

前作に引き続き今回も武器庫から銃器を調達

 

 

薫さんがおっぱいを盛っていたらナカさんが誤ってそれを取ってしまうというアクシデントが発生

 

おいおい、ナカさん・・・すまんと言いながら何しとんねん!(笑)

 

慌てて逃げ出すナカさん・・・だが、何故か最初に逃げ出したのはパパさんという(笑)

 

「私のオッパイ返して!」と絶叫しだす薫さんに大爆笑

パパさんは薫の癇癪が始まる事をいち早く悟ったからこそ、いの一番に逃げ出したわけね(笑)

 

まあ、以前「殿中でござる」の一件でも散々な目に遭ってるからなぁ、パパさんは。

 

ああいう過去を知っているとパパさんが要領よくなっているのが分かって、より面白いシーンに見えてくる(笑)

 

 

本作のサントラについても少しだけ。

 

There Oughta be a Law』という曲が凄くカッコいいんだけど・・・・・・

 

ガンダム0083の後期OPテーマ『MEN OF DESTINY』に凄く似てると思ったんですよね。

ちなみに、本作の音楽を担当しているのが都志見隆さんという方で、その都志見さんはガンダム0083前期のOPテーマ『THE WINNER』の作曲を手掛けていたという繋がりが見つかった。

 

その『THE WINNER』を歌っているのが松原みきさんで、先程の『MEN OF DESTINY』を作曲しているのも松原みきさんという、ちょっとややこしいけど一応繋がってはいるから、似ているのも偶然ではない気がする。

 

松原みきさんといえば、今や『真夜中のドア~Stay With Me』の影響で世界的に有名なシティポップを代表するアーティストになったけど、私の中では依然0083のイメージが強い。

 

『There Oughta be a Law』以外では『MUST BE』も良い曲どすえ。

 

  特攻大作戦(1967)

 

BSの字幕版で鑑賞。

 

本格的に洋画を観始めた頃から好きだった作品。

 

当時は映画の知識も無ければ、第二次大戦の歴史背景もほとんど知らなかったけど、そんな無知な自分でさえ理屈抜きに楽しむ事ができた数少ない戦争映画の1つ。

 

アメリカ陸軍の刑務所に収監されている囚人たちの中から選ばれた12人を訓練して極秘作戦を遂行させようとする話で、プロットを聞いただけでこれほど面白そうな映画もそうそう無い。

 

囚人たちの訓練と作戦の指揮を任されたライズマン少佐を演じるのがリー・マーヴィン。

当ブログにリー・マーヴィンが出てくるのは今年に入って何回目だろう(笑)

 

リー・マーヴィンの主演作の中でも本作が最高傑作であり、一番の代表作と言っても過言ではないぐらい、彼のイメージが強い映画でもある。

 

 

選ばれた囚人たちは罪の帳消しと引き換えに訓練に参加するのだが、なんせクセ者揃いなだけにそう一筋縄にいくはずもなく、抜け駆けして脱走しようとしたヤツをこっそりとボコって連れ戻したり(脱走が発覚したら連帯責任で作戦中止となってしまうから)、囚人同士で一悶着あったりしつつも、ライズマンに対する反発心によって団結していく。

 

彼らが駆り出される極秘作戦とは、ノルマンディー上陸作戦に先立ってドイツ軍の指揮系統を混乱させる為にナチス将校が集まる保養所を襲撃するという、生存率低めの命懸けのミッション。

 

半年間の訓練を経て、彼らはライズマンと犬猿の仲のブリード大佐率いる第101空挺師団を軍事演習で見事に負かしてしまうほどの成長を遂げる。

 

そして、いざ作戦決行の日がやってくるのだが・・・といった話。

 

本作は何と言っても選抜された囚人たちのキャスティングが良い。

 

元将校のジョセフを演じるのは、まだヒゲがない頃のチャールズ・ブロンソン。

 

そして、激しく女性を嫌悪する頭のイカレたマゴットを演じるのがテリー・サバラス。

 

ひょうきんなムードメーカーのピンクリーを演じるのがドナルド・サザーランド。

 

ライズマンの上官であるウォーデン少将を演じるのはアーネスト・ボーグナイン(今回もリー・マーヴィンとゲジマユの共演w)。

 

ライズマンと犬猿の仲のブリード大佐は、昔の戦争映画でよく見たロバート・ライアン。

 

そして今回初めて気付いたのが、『殺しのテクニック』で主役だったロバート・ウェッバーまで出ていた事。

 

他にも個性的な役者がたくさん出ている。

 

そんなキャスティングと脚本の面白さのおかげか、57年前の映画とは思えないほど今見てもワクワクする面白さ。

 

アクションシーンも結構派手目だから、今見ても退屈するような事は無いはず。

 

面白い軍用車両もたくさん出てくる。

 

こんな傑作映画なのに、なんで日本ではブルーレイすら出ていないのか。

 

昔の映画で2時間半もあるのに全然長いとは感じなかった。

 

『プライベート・ライアン』以降は戦争の悲惨さや惨たらしさを生々しく描く戦争映画ばかりになってしまったけど、昔はこうした娯楽アクション系の戦争映画があった事が羨ましく思えてしまう。

 

戦争を題材として娯楽映画が作れたぐらい、世の中が平和だったという事なのだろう。

 

今だったら「戦争で娯楽なんてとんでもない!」と企画の段階でボツにされるのがオチなんだろうけど。

 

 

  REDリターンズ(2013)

 

BSの字幕版で鑑賞。

 

9年前に当ブログで感想を書いているから9年ぶりの感想という事になるのだが、内容は全く覚えていなかった。

 

まず率直な感想として、話が大して面白くない。

 

アクションも前作ほどのインパクトはなく、やや冴えない印象。

 

一番の見せ場はイ・ビョンホンが市街地でド派手にミニガンを撃ちまくったシーンぐらいかな。

これなら続編は要らなかったのでは?と思えるレベルだけど、元気だった頃のブルース・ウィリスがアクションしている最後の大作系映画だと考えると貴重な気もしてくる。

 

2ヶ月前に観た前作をそこそこ楽しめたのが吹き替え版のおかげだったとしたら、本作も吹き替え版ならもう少し楽しめたのかもしれない。

 

今回は初日に30分経過したところで睡魔が襲って鑑賞を中止し、翌日にその続きから観たら今度は1時間が過ぎたところで睡魔に襲われて再び中止し、もうその時点で観るのをやめたいと思ったぐらいだったけど、何とか粘って3日目にようやく最後まで観る事ができた。

 

アンソニー・ホプキンスがハンニバル・レクターをユーモア満載にしたような博士を演じていたけど、残念ながらそれほど印象的でもなかった。

 

 

 

 

今回は成り行きでスティックとレイが行動を共にすることになり、軍人がいると聞いて向かった先の街でミントという女の子とその彼氏と思わしき青年と出会う。

 

しかし、街は完全にインビットに支配されており、住民達も生きていく為に傀儡と成り果てており、ミントの彼氏にはめられてスティックとレイはインビットたちに取り囲まれてしまう。

しかし、何とかピンチは脱してインビットとの市街戦に突入。

 

スティックはモスピーダでライドアーマーに変形してインビットに応戦するが、レイはライドアーマーに変形させる方法を知らない為、苦戦する。

 

間一髪の所に謎の女性がライドアーマーで登場してインビットを撃破。

しかし、インビットを倒すと何も語らずに去っていった。

 

撃破されたインビットからは体液のようなものが溢れ出てくる…。

こいつらは機械の生命体なのだろうか。

 

街の住民達はインビットに魂を売り渡しており、余計な波風は立ててくれるなとスティックたちを邪魔者扱いして街から出ていけと言ってくる。

 

そんな街の人間たちに対して、レイは「あんた達みたいに自分の身を守るために人を売るような汚い真似だけはしたくないね」と啖呵を切って街を出ていく。

 

ミントも街の人間ではなくよそ者らしいので、スティックたちについていくようだ。

 

レイがスティックに対して婚約者の話を振ると、「マリーンは死んだ」と悲しげな声で呟くように言ったところで今回は終了。

 

スティックは所属部隊の仲間の生き残りがいないか探し回っているのかと思ったけど、婚約者だったマリーンが死んだことはちゃんと認識してたんだな。

 

今回からミントという可愛らしい女の子が仲間に加わったけど、この子がなかなか良いキャラしていて面白い。

騒々しいから好き嫌いが分かれそうではあるけど(笑)

 

帽子の「ET」という文字に笑ってしまう。

 

このアニメが放送された年(1983年)はちょうど『E.T.』が劇場公開された翌年で流行していたから、その影響なのだろうか。

 

Wikiに書かれていたキャラ設定を読んでみると・・・・・・

 

>理想の恋人を求めて旅をするが、いつも失恋してばかりの少女。13歳。

 

13歳で理想の恋人を求めて旅をするとか、失恋ばかりとか、あまりにもマセ過ぎなんじゃないですかね、この子(笑)

 

結婚結婚と連呼していたし。

 

途中で助けてくれたあの女性は何者なんだろうか。

 

今回もあっという間に終わってしまった。

 

インビットの傀儡と成り果て、死んだ顔をして生きている街の住民たちが、私には現代人と重なって見えた。