ある春の日のウサギ | 色鉛筆で童画描いてみました

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ほんわかした世界をお楽しみください。

みなさま、こんにちは。

 

暖かな春らしい日が続いたかと思えば、また寒の戻りがあったり、

嵐になったり、くるくると目まぐるしく変化するのがこの季節なんですね。

 

今日は、やはり春らしい絵ということで、桜の絵を描きましたので、

どうぞご覧ください。

 

 

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何年かぶりに、日本の桜を見て、

やはりその美しさに圧倒されました。

去年まで住んでいたアメリカ(南部)でもこの季節には、

梨の木の一種であるBradford Pearなど、

美しい花を咲かせる木々はたくさんあり、

ゴージャスで華麗な姿を楽しませてもらいました。

 

広々した敷地で大きく育った梨の木に満開の白い花が咲くと、

真っ白な大きな塊のようになり、壮観ですらあります。

 

でも日本の桜は、同じように満開の花をつけても、

全く別格の存在であると、改めて思いました。

 

桜は、ただ豪勢に咲いているだけではなく、

この花弁の色合いの微妙な違いもあり、

陰影のあるニュアンスに富んでいて、

内面にまで染み込んでくるような、

不思議な感覚を呼び起こすんですよね。

 

見る人は嬉しくなったり、哀愁を感じたり、

時に狂おしいような気分になったり。。

桜というのは、単に美しいというだけではない、心の何かにまで作用する、

不思議な木だと思うのです。

 

木というのは実は、人間には見えないところで、

体外へと出す香りの成分を変えながら、

鳥の来襲など、危険を知らせ合うなど、木同士で意思疎通をしたり、

害虫には、神経に作用する成分を出して身を守ったり、

ということをしているらしいです。

 

桜の下を通ると、春以外でも甘い芳香を感じることが多いのですが、

普段から盛んに何かを発している木なのかもしれませんね。

もしかして花が満開の時は、

何かをいっぱい放出していて、

近くに寄ってくる人の気持ちにも影響を与えているのかもしれません。。

 

 

さて、その桜を中心にして絵を描いてみましたが、

林の中で暮らすウサギが、桜の香りにうっとりとしている、というのを

絵にしてみました。

 

 

・・・ちょっと後から、桜をもっと大きな紙に描けばよかったと、思いました。

もう少し、桜の不思議な感じを描けたらよかったんですが。。

 

でも、このピンクの雪山みたいなふんわりした感じが伝えられたら、

それだけでも嬉しいです。

 

 

 

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世の中の動きですが、まだまだ不安な状態が続いていますね。

戦争も大変な衝撃ですし、

不条理な世界に引きずり込まれていく感じは、

今後もずっと続いていきそうです。

 

しかし、桜や春の自然はそんな人間の動きとは無関係に、

今年も圧倒的な力を見せてくれています。

この自然の摂理とともにあるのが、

何よりの人間の幸せなんだろうと、

つくづく思う昨今です。

 

 

 

©2022 星月夜

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