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教育基本法 愛国心が焦点になっているとのこと。
「愛国心」という言葉では、軍国主義を想起させるから、なんか言葉をやわらかくしようとしている。それで、国を愛することを教えようと。
しかし、愛国心というのは、教えることではなく、芽生えるものだと思う。
この国が好きだという気持ち、この国を愛するというのは、教えられるものではない。
人を愛するのだってそうでしょう。この人を愛しなさいといわれて、愛せますか?
愛は教えられるものではなく、自発的に芽生えるものでしょう。
これが国旗です。これが国歌です。国民の象徴が天皇で、天皇は何をやってます。ってようなことを教えるのは別にかまわないと思う。
愛せる国を作るにはどうすればよいかでしょう。教え込んで愛させるものじゃない。
じゃあ、愛国心を芽生えさせるためには、この国はどんな生い立ちで、どんな国で、どんな国にしようとするというのか、それを憲法や教育基本法の前文や理念として示せばよいのじゃないか?それが愛せる国であればいいじゃないですか。もともと郷土愛とか、ふるさとに対する思いというのも自然に湧いてくるものでしょう。ふるさとを愛しなさいといわれて、ふるさとを思うようになったなんて人がどれだけいるっていうんでしょうか?ふるさとにいやな思い出があるひとは、ふるさとを嫌いに思っているでしょうが。
愛国心を教えるとか、愛国心ということばをいじることにどんな意味があるというのか。
それよりも、もっと、教育としては、働くということの意味とか、経済的に自立する意味とか、相互互助の上に社会保障が成り立っているんだとかをしっかりと教えて欲しい。さらに、経済活動の意味とかももっと早くから教育に取り入れてやったほうがよいと思う。
経済を教えるというとすぐ誤解する人がいるけれど、株の買い方とか、株での儲け方とか、金儲けの仕方とかじゃないですよ。
社会の中の個人の位置づけとか、個人がどう社会に役立って、経済が成り立つのかとか、お金というのがどういう働きをしているものなのかということを誤解ないように教えて欲しい。
とかく教育現場ではお金の話から目をそらそうとするんですが、目をそらせちゃいけない。
目をそらせてちゃんと教えないから、私益を重視する社会や、経営者や役人がいっぱいでてくるんじゃないか。社会保障も不当に受け取ろうとする人が後を立たないんじゃないか。学校じゃほとんど教えてくれなかったよ。公という意味なんて。会社は民間でも公ですよ。社会の中で生きているんですから。公じゃない会社は悪徳企業といわれるんです。私のこころしか持てず、社会にでても公の心を持てない人をジコチュウとか悪人というんです。公と私のバランスとかTPOとかが考えられない人が多くならないようにこどものころから教育してほしい。でも、このあたりまでなると、しつけの範疇かもしれないんですがね。
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