12月26日19時 サントリーホール
指揮/アラン・ギルバート
ソプラノ/クリスティーナ・ニルソン
メゾソプラノ/リナート・シャハム
テノール/ミカエル・ヴェイニウス
バス/モリス・ロビンソン
合唱/新国立劇場合唱団
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付》
生来へそ曲がりの性分なので、年末の第九はスルーすることが多かったが、去年は、ミッキー:N響、インバル;都響、飯守:シティ、と3回も聴いてしまった。
今年は、それほど魅力的な公演が無かったので、本日のアラン・ギルバート一本である。
オケの編成は対向の14型、昨年のインバルが16型だったのに比べるとコンパクトな編成
歌手陣は昨年が4人とも日本人で有ったのに対し、今年は全員海外組、
合唱は昨年が二期会合唱団だったが、今年は新国立劇場合唱団
そして演奏は、派手さとは無縁の凝縮されたもので有った
弦楽は矢部さんを中心に非常に抑制された音を奏でるが故に12型くらいの音量に感じられた
2,3楽章のテンポも速すぎず遅すぎずの快いものだった
コロナを契機に、日本では喋れない分、矢鱈に拍手をするという風習が広まってしまった
本日も楽章間の独唱陣の入場に拍手、これは要らないだろう
先日のシティフィルの演奏会形式トスカでは、幕間の拍手は止めるように高関さんから陽性が有り、それに聴衆が従った結果、とてもいい流れで音楽が聴けた
このような風習に歯止めをかけるようにアナウンスを望みたい。
4楽章、独唱陣の歌唱はそれぞれ普通に良かったが、独唱が埋まらないように、各セクションや合唱団の音量を抑えたギルバートの制御が巧みであった、
まあ昨年のインバルの高揚感は無かったが、こんな第9も有りかなという演奏会だった
これで本年のコンサートは御仕舞い

12月17日14時 ミューザ川崎
出演
指揮:ユベール・スダーン
曲目
シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 op.38 「春」 (マーラー版)
ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲 第1番
先月、東京アカデミッシェカペレで指揮者としての力量をまざまざと見せつけたスダーンが川崎定期のしんがりだ
曲目は大作曲家の作品の近代作曲家による編曲というコンセプトなのだろうがマニアックな選曲
シューマンの交響曲のマーラー改訂は有名だが、私は春のマーラー改訂を聴くのは初めて、
しかし、調べてみると、スダーンはマーラー改訂のシューマンの交響曲全集を東響と以前に録音しているそうなので、彼らにとってはマーラー板の演奏は特に何といことも無いのだろう
演奏は、なるほど冒頭を含みホルンが厚くなっているが、それ以外は、特に違いは分からなかった
1楽章終わりでスダーンは満足げな表情で団員に軽く拍手をしてから、2楽章を開始し、3、4楽章はアタッカ
演奏自体は好みは別として、高い水準の演奏だったと思う
でも、12月なのだから、春を演奏する必然性がないのなら1番以外でも良かったのでは?と思ってしまった
16型、コンマスはニキティン
後半のシェーンベルク編は、編曲版の方が演奏頻度が高いように思う
少なくとも私は原曲をコンサートで聴いたことは無い
一方、編曲版は直近ではエッシェンバッハ、N響で聴いている
この編曲は原曲のピアノの部分を管楽器、打楽器で表した編曲なので、前半のマーラー編曲とは次元が異なってくる
オケは前半と同じ16型、ピアノを木管楽器に置き換えた冒頭は自然に聞こえるが、以降はシェーンベルクのやりたい放題だというのが編曲対する感想
スダーンの指揮は軽快、多分以前に東響と演奏しているのだろう、心地よく聴けた
来年の定期にスダーンの名は無い、聴衆からは惜しみない拍手が贈られた
N響12月A定期
12月16日18時 NHKホール
指揮:ファビオ・ルイージ
ソプラノ:ジャクリン・ワーグナー※
ソプラノ:ヴァレンティーナ・ファルカシュ
ソプラノ:三宅理恵
アルト:オレシア・ペトロヴァ
アルト:カトリオーナ・モリソン
テノール:ミヒャエル・シャーデ
バリトン:ルーク・ストリフ
バス:ダーヴィッド・シュテフェンス
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
マーラー/交響曲 第8番 変ホ長調 「一千人の交響曲」
第2000回記念公演として、3択の投票で選ばれた曲だが、私はこの曲が苦手だ
マーラーは8番以外は全部行ける、大地の歌も好き、
しかし、8番は1部までは何とか聴けるが、2部が全く頭に入って来ないのだ
なので、基本的には避けているのだが、2000回記念では聴かないわけにはいかない
会場に入り、先日発表になった「2024-25シーズン定期公演 日程・指揮者」のプリントを取る
Cプロを休憩有りに戻したのは良し、Bプロは現在水曜会員なので、木曜に移ると他と被るのが心配、ACなら余裕で振り替えられそうだがBはどうか
ブロムシュテットは先日のキャンセル時の本人メッセージ通りに来年のラインナップにも入っているが、ここに来て2月までの公演がキャンセルされたという話も伝わってきており、危惧される
パーヴォが名を連ねているのは嬉しい、その他かなり新しい顔ぶれが見られ、これは事務局かなり頑張ったのでは
肝心の演奏は、観衆の反応は大変良かったが、
しかし、私は苦手を解消できなかった、2部は殆ど意識が飛んでいた
マーラー8番とメンデルスゾーン2番を通して聴く胆力を養うことが、私の来年の目標となった

