3月19日19時 サントリー

指揮/ピエタリ・インキネン
ピアノ/キット・アームストロング


ラヴェル:ラ・ヴァルス    
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 op.44    
アンコール
サン=サーンス:左手のための6つの練習曲 op.135 より第2番 フーガのように
プロコフィエフ:交響曲第3番 ハ短調 op.44

前日フィル首席指揮者のインキネンが都響に初登場、
その選曲が素晴らしい、日フィル時代はこのようなプログラムは無かった
日フィルの任期終盤にはコロナの影響もあり、出演機会が少なかった、サントリーではクレルボを聴いたのが最後だ

最初のラ・ヴァルスは人気の演目だが、インキネンがどのようなアプローチを見せるのか興味深い
演奏は実に軽快、名前のせいか陰キャラだと思っていたが実は陽キャラだったのか
16型の都響も全開だ、コンマスは水谷さん

2曲目は演奏がレアなサン=サーンスPf協4番、つい先日5番を聴いたばかりだが、演奏されるのは2番か5番が相場なのだが4番は初めて聴く
ピアニストのアームストロングも初めて聴く、30代前半だが、音楽院卒業後、複数の大学で物理・化学・数学に修士をとったという異色の経歴を持つ、今回の曲目もアームストロングの提案という
4番は元々は交響曲として構想されたそうで、全2楽章だが、それぞれの楽章が2つの部分を持つという、交響曲オルガンと同様の構成をとる

実際の演奏を聴くと先日の5番に遜色ない魅力的な曲想で、特に2楽章は名ピアニストでもあったサン=サーンスの演奏テクニックの見せ所満載
天才アームストロングの演奏は一点の曇りもない、インキネンも14型のオケで好サポート

後半はこれも演奏がレアなプロコの交3、
インキネンは指揮台に登るや否や16型に戻したオケに敢然とタクトを振り下ろした
全く隙のない緊張感あふれる演奏でインキネンの統率力もすごいが、それに付いていく都響も流石だった、
インキネンと都響は相性がよさそうだ、来シーズンの客演陣には名を連ねていないが、近い将来また都響でタクトを振ることを予感させられる演奏だった