3月13日19時 サントリー
指揮:下野竜也
ピアノ:野田清隆
サミー・ムーサ:エリジウム
マイケル・ナイマン:ピアノ協奏曲(『ピアノレッスン』より/1993)
アンコール
リゲティ:ムジカ・リチェルカータ より Ⅶ.Cantabile, molto legato
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 op.104
先週末は20度近く気温が上がり、上着を着ていると汗ばむほどだったが、今週に入り一転雪が舞うなど寒が戻り、今日ももう少し厚いコートを着てくればよかったと後悔する冷え込み具合だ
今月の日フィルは下野さんの担当、なかなか凝った選曲、会場に入ると下野さんのプレトークの最中だった
日フィルのプレトークは以前は音楽評論家らしき人が行っていたと思うが、開演より結構前の時間に始まるので、殆ど無視していたのだが、下野さんが話すのならもう少し早く来ればよかった
それにしても今日は客に入りが悪い、半分は言っていないのではないだろうか
昨日ネットではすでに発表されていたが、プログラムに添付のチラシに、来期出演がキャンセルされた、父ヤルヴィ、ラザレフの代替についての発表があった
9月にラザレフが振る予定だったレニングラードは曲目の変更なくカーチュン・ウォンが振るという、これには全く文句のない
でも7月の父ヤルヴィのフルヴェン交2は、ルルーが担当し曲目はTBO、まあフルヴェンが演奏されることは無いだろう、がっかりだ
フルヴェンは3曲の交響曲を残しているが、何れもブルックナーに近い曲調の重厚長大な作品で、特に2番は80分を要する大作
手元にはナクソスの交響曲1-3番のCDと、朝比奈・大フィルの交2CDが、朝比奈の演奏データを見ると1984、東文とあった
下野さんは大フィルで朝比奈の薫陶を受けているから、フルヴェン交2振れなかったかな、
オケは14型の対向、最初のエリジウムはまるでシンセサイザーの演奏を聴くような不思議な曲で惹き込まれる
日フィルの弦楽合奏も見事だった、コンマスは扇谷さん
2曲目は12型でナイマンのPf響、ピアノレッスンの映画は見ていないが、サウンドトラックは持っている
Pf響はサウンドトラックとはちょっと印象が違っていた、Pf協に仕立て上げたことでミニマルミュージックの作品だということが明確になった反面、抒情性が失われた印象だ
野田さんは繊細な演奏で、アンコールのリゲティも実に見事なタッチだった
後半のしべ6は意外な選曲、下野さんのシベリウスを聴くのは初めての気がする
これが音の質感にこだわった名演だった、特に出だしからの真綿の様な柔らかい響きが、ここ数年聴いた中で一番優しい音だった
途中の木管楽器も見事な演奏、最後は消え入るように終わるが、フラ拍も無く良い気分
会場も名演に酔い、大きな拍手に包まれた
