6月7日14時  サントリー

指揮:ガボール・タカーチ=ナジ
チェロ:ミクローシュ・ペレーニ

ドヴォルジャーク/チェロ協奏曲 ロ短調 op.104, B.191
アンコール
J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007より第2曲アルマンド
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 op.56a
モーツァルト/交響曲第41番《ジュピター》 ハ長調 K.551
アンコール
『ジュピター』より第3楽章

これぞ名曲コンサートというプログラムだが、これが存外に良かった
タカーチ=ナジ、ハンガリーの巨匠だそうだが全く聞いたことが無い名前、カーチェンの強い推薦があったそうだ
プログラムのせいか、客入りはまずます
オケはちゃんと数えていないが、10,10,8,6,4くらいの小編成、コンマスは扇谷さん

最初のドボルザークのソリストは、こちらもハンガリー出身の至宝ペレーニだそうだが、この人も存じ上げない、、、
チェロ協は久々に聴く、余りにもポピュラーなので寧ろ聴くのを避けていたのかもしれない
余りに久々に聴くので、こんなにチェロの登場が遅かったんだとか、幾つか再発見が有ったが、結論としてはやはりいい曲、
個人的にはチェロはもう少し音圧が強い方が良かったのだが、会場は大拍手だった

後半は、12,10,8,7,5くらいに微妙に増量して、これもコンサートで聴くのは久々だ
昔はブラームスの交響曲のレコードを買うと。交響曲3番にはハイドン変奏曲がカップリングされていることが多かった
その他交響曲4番に悲劇的序曲、交響曲Ⅰ番に大学祝典序曲といったカップリングもあった
なので、家で聴くときは交響曲と同じ頻度でこれら管弦楽曲も聴いたものだが、
しかし昨今ではブラームスと言えば交響曲やVn協ばかりで、管弦楽曲が演奏されることはまれだ、
だから今日は名曲プロだが、この選曲はナイスだ
タカーチ=ナジの指揮は精力的、だいぶリハーサルを重ねたのではないだろうか、
各変奏ごとの表情付けにメリハリが効いていて、オケも特に金管が良く鳴っており、実に味わい深い演奏だった

ジュピターは、10,8,6,4,3くらいに更に弦を削って演奏された
タカーチ=ナジの動きは更に精力的に、時には手を振るのを止め、体の咆哮だけ変えて何やらぶつぶつと言っていた、
突然客席方向をひり却って見た時は吃驚した、日フィルは時に気の無い演奏をするが、今日は巨匠の熱血指導に応えた熱演を見せた
演奏が終わると、楽団員全員と何度もお辞儀をしていた、この流儀はカーチェンに伝授されたものと推察する
そして、何とアンコールで3楽章を演奏するサービス

名曲プロと舐めていたが、お腹いっぱいのコンサートだった
タカーチ=ナジはまた聴きたいです