4月12日18時 NHKホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴィオラ: アントワーヌ・タメスティ
ベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」*
アンコール
J. S. バッハ:無伴チェロ組曲第1番前奏曲
プロコフィエフ/交響曲 第4番 ハ長調 作品112(改訂版/1947年)
少し早めに着いたので、どうやら存続が決まったような1階のカフェコーナーを覗いてみた
先月は並ぶ気のしない長蛇の列だったが、今日はそれほどでもない
カウンターには、どこから派遣されたのか3-4人のイケメンが控えているのだが、注文を受けるのは1カ所なので列の進みが遅い、並列に注文を受けるようにはできないのか
来るヨーロッパ公演にちなんだ期間限定のカレーソーセージとコーヒーを注文する
熱々の一本が提供されると思ったのだが、出されたソーセージは総菜コーナーにあるようなプラスチック容器にカットして詰められた冷えたものだった、残念
列はそうでもなかったが、テーブルはすべて埋まっており、相席をお願いする
色々な意味で改善が求められると思いますが、生暖かく見守っていきたい
久々のヤルヴィだが、今回も多彩なプログラムだ、客入りも上々だ
そして、4月から正式にコンマスに就任した長原さんは最初の定期ということで気合も入っていることだろう、オケは14型か
さてヤルヴィが登場するも、タメスティが登場しないままタクトが下ろされた、
そして、暫くして左袖から登場したタメスティは舞台中央に向かうと思いきや左手のハープ奏者の許に向かい、美しい2重奏が奏でられた
その後もタメスティはオケ内を自由奔放に彷徨うのであった
パーヴォとタメスティは何度も共演しているそうだから初めての試みではないのだろうが、こんな気の利いた演出は観たことが無い
勿論N響の演奏も前音楽監督を迎えて気合の入った演奏だった
アンコールのバッハも実にしみじみとした響き、ヴィオラのストラディヴァリウスは、グスタフ・マーラーと呼ばれているそうだが、マーラーとは関係ないらしい
プロコの4番は演奏機会がレアで初めて聴く
昔、小澤が出したプロコの全集を出したときに初めて聴いたのだが、何だこりゃという感じで、暫く埃を被ることになった
若い頃は、プロコのピアノソナタも全然肌に合わなかったのだが、人生も半ばを過ぎたころから、ロシアンアバンギャルドとして愉しめるようになった
16型に増強したオケの中央、指揮台の正面にピアノを据えたシーンも初めてではないが、なかなかの珍風景、
パーヴォはこうした難曲を易々と捌くが、任期の終盤には無機的に処理していく印象もあった
しかし、久々にみるパーヴォは何か楽しそうに指揮しているように見えた、気のせいかもしれないが
団員たちも熱演、クラは兎も角、フルートがそれと見てわかるほどベルアップしたのは珍風景
いやはや実に楽しい演奏会で有った
