10月30日19時 NHKホール
指揮 : シャルル・デュトワ
ピアノ : ニコライ・ルガンスキー
ラヴェル/組曲「マ・メール・ロワ」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
アンコール
ラフマニノフ/ルラの花
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
遂にデュトワがN響に戻ってきた、例の騒ぎの後は、新日、大フィルなどに毎年のように来演して元気な姿を見せていた
しかし、皆様のNHKへの復帰は絶望的とも思われたが、毎年のアンケートでは聴きたい指揮者の筆頭に挙げられており、NHKが、珍しく皆様の要望に応える形になった
だが、デュトワは今年の6月の新日の定期を振った後に体調を崩し、その後の大阪、札幌の予定をキャンセルしていたので、少し心配していた
ブロムシュテットの歳ばかり話題になるが、デュトワだってもう米寿なのだ、でも直前に九フィルを振ったという知らせが有ったので、どうやら演奏には問題ないらしい
仕事先からNHKホールに向かう際には渋谷駅を使うことになるのだが、今日はハロウィンの前日と云うことで、少し早めに出たのだが、心配するような騒ぎは無く安堵
NHKホールに向かうのは週末が多く、ホールの周辺には多くの模擬店が出ていることが多いのだが、平日はひっそりとしていた
今日のプログラムは、最近のデュトワのコンサートでは定番になっている、フランスものとストラの組み合わせ、
満員のNHKホール、最初のラベルは12型相当の編成で、コンマスは郷古さん、隣に川崎さん
抽選で割り当てられた席はかなり前の方で、好みの席ではないのだが、ステージに向かって左側なので、ピアニストの手は良く見えそうだ
デュトワ登場で大きな拍手、満員の聴衆に表情もにこやかだ
マ・メール・ロワは何とも優しい響き、最後の「妖精の園」でデュトワの表情は一段と柔和になったように見えた
10月に入ってラフマニノフのPf協2番は3回目、何でこんなに集中するのだろうか
でも今日初めて聴くルガンスキーはラフマニノフのスペシャリストということで楽しみ、オケは14型に増強されている
ステージに登場したくルガンスキーは噂通りの長身、デュトワより頭一つでかく、ラフマニノフ弾きとして申し分ないフィジカルだ
演奏は過剰な表情付けが無いが、それでいてダイナミックで理にかなった演奏で、非常に心地よかった
それに対して、デュトワの伴奏は、さっきのラベルであんなに優しかったのが噓のような熱演であった
後半は得意の春祭、これはキレキレの演奏だった、前方席なのでデュトワの指揮が良く見える、
オケの管楽器、打楽器は献身的、最近ホルンに文句たらたらだったが、今日の実川さんは流石の演奏だった
また、演奏後最初に立たせたファゴットは見事だった、リハーサルは大分入念に行われたであろうことが推察される
郷古さんとのペアで一般参賀が有った、
