7月19日19時 サントリーホール
指揮=エリアス・グランディ
ピアノ=マリー=アンジュ・グッチ
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
アンコール
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲よりカデンツァ
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
名曲シリーズの名に違わぬプログラム、普通なら触手が全く動かないが、推しのグッチのご来臨となれば話は別だ、
前売りは完売だったが、各所に空席が見られたのは、何故だろう、夏風邪のせいか?
グランディは読響には3度目の登場ということだが、私は初めましてだ、
父ドイツ、母日本のハーフだそうで、背丈も今日のコンマス日下さんと変わらず、結構日本人ぽい顔つきをしているが、ドイツの歌劇場を中心にキャリアを積んでいるという
その意味で、一曲目の魔弾の射手など自家薬籠中の曲なのだろうが、指揮がとにかく忙しない人であった
そしてグッチの登場、昨年のN響定期でのパガ狂が素晴らしく、その後聴いたラ・フォル・ジュルネの演奏も粒ぞろいで有った、
しかし演奏されたのは何れもロシアものだったので、今日のショパンはどうかなという不安が有ったのだが、その不安は現実になった
何とも癖の強い変なショパンだったのだ、私には説明不能だが違和感だけの子っと
彼女自身の調子も今一つだったような気がする、アンコールは予想通り左手だったが、こちらの出来は東京フォーラムの方が良かったように思う
それでも彼女目当ての女性客も多かったようで休憩時間には女子トイレに長い列が出来ていた
後半はこれまた名曲中の名曲だが、何がやりたいのか良く分からない演奏だった
まあ言えることは、あまり好みの演奏ではなかったということだ
そういえば、1楽章の終わりにペチンという感じの変な音がして、数名のスタッフがティンパニー奏者の辺りで何か作業をしていた、一体何があったのだろうか
ということで、グッチへの期待が高かった分、ちょっと残念な名曲コンサートになってしまった
