6月24日19時 サントリーホール

指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
ピアノ:務川慧悟
オンド・マルトノ:原田 節

メシアン/トゥランガリーラ交響曲

ミョンフンがメシアンと写った、バスティーユのオケを振ってデビューしたトゥランガリーラのアナログ盤のジャケット写真のことを今でも覚えている
姉のキョンチョンファの演奏するヴァイオリンのCDは聞いていたが、弟の存在は全く知らなかった
その、想いでのミョンフンのトゥランガリーラの実演を遂に聴けると云ことで気分は高揚する

ミョンフンが東フィルを振るようになった初期にトゥランガリーラは採り上げているそうだが、今回は久々の再演となるという
本日のピアノは務川さんというのも楽しみの1つだ
ステージを埋め尽くしたオケは16型、コンマスは定期では久しぶりに見る依田さん

最近東フィルの演奏は、お仕事的な印象を受けることも少なくないのだが、本日は緊張感のある実に素晴らしいの演奏だった、
リハーサルを入念に重ねたのであろう、ミョンフンはステージ上では細かい指示は出さずに、悠然とした指揮ぶり
この曲ならでは多彩な打楽器陣には全く隙が無く、務川さんのピアノもキレキレだった

コロナ前にパーヴォがN響定期で振ったのを聴いて以来だったが、
難解な曲も多いメシアンだが、初期作のトゥランガリーラは長いことを除けば実に聴きやすいと改めて思った
拍手がフライング気味だったのは残念