6月19日19時 サントリーホール

指揮 : 鈴木優人
ヴァイオリン : イザベル・ファウスト
ウェーベルン/パッサカリア 作品1
シェーンベルク/ヴァイオリン協奏曲 作品36
アンコール
二コラ・マッテイス(父):『ヴァイオリンのためのエア集 第2巻』より「パッサッジョ・ロット」
バッハ(ウェーベルン編)/リチェルカータ
シューベルト/交響曲 第5番 変ロ長調 D. 485

今シーズンの最後の定期演奏会だが、何とも、魅力のないプログラムだ
先日の読響は同じように、ウェーベルン、シェーンベルクを軸にして、すこぶる魅力的なプログラムだったのに
しかし、貧乏性の私はそれでもサントリーホールにむかうのであった
私と同じ貧乏性の会員が多いのか、それとも天気が良かったからなのか、多少の空席は目立つものの、客席はそこそこ埋まっていた

パッサカリアは10分程度の小品でウェーベルンの初期作、カラヤンが新ウィーン楽派の音楽を集大成した名盤で初めて聴いた
しかし、どうもウェーベルンは苦手で、それは何十年たった今でも同じことが確認できた
次のVn協は、イザベル・ファウストがソロということで期待したのだが、やはり作品のつまらなさが勝ってしまった
アンコールは一瞬バッハかなと思ったが知らない曲、でもこちらはしみじみと聴くことができました

テンションが下がったせいか、後半のリチェルカータは以前にもどこかで聴いた筈だが、意外に楽しめた
小編成のオケのソリストが隙のない仕事ぶりで純度の高い音楽を構成していた

最後のシュベ5はいい曲、鈴木家の伝統を守り、優人のシューベルトも快速
予想された演奏スタイルだったが、愉しく聴くことが出来ました
オケは、14型対向で、コンマスは確か2度目の登場となる西村さん