6月11日19時  サントリーホール

指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:阪田知樹*

ハイドン:交響曲第104番 ニ長調 Hob.I:104「ロンドン」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年原典版)*
ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲

デュトワが今年も新日の定期公演にやって来るとあってサントリーホールも満員に近い入りである
最初のロンドンは最近よく演奏されると漠然と思っていたが、ブログを書き始めてから聴いていなかったことが分かり愕然としている
となると最後に聴いたのはブロムシュテットN響になるのか、
ともあれ、デュトワのロンドン、最初の弦のアンサンブルからハッとさせられる、この艶やかな音を待っていたのだと
新日は今年一回聴いてるが、壇上の魔術師は杖を手放しているが、それでも魔法の威力は絶大らしい
オケは12型相当で、コンマスは崔さん、西江さん

後半は、ペトルーシュカから、この数年のデュトワのプログラムは彼の好みがくっきりと表れたものになっているように思う
最も多く取り上げられているのはフランスの作品であるのは勿論だが、それ以外ではストラヴィンスキーが目を惹く
昨年の新日定期で火の鳥、今日のペトルーシュカ、そして話題のNHK音楽祭での春祭で3大バレーがコンプリート

ペトルーシュカではピアノが重要な役回りを見せるが通常はソリストに近い扱いを受けることは無いと思う、
今回の阪田さんとの経緯は分からないが、優秀なピアニストとの共演は率直に歓迎する
16型に増強されたオケに、今度が魔法の杖を手にしたマエストロの一振りで演奏が開始された、
吃驚した、前半の12型の時の同精度でアインザッツが合っている、
フルート奏者と、トランペット奏者の演奏は勲章ものだろう、少し残念だったのがシンバル

最後はダフニス2、ペトルーシュカの曲の終わり方が微妙なので、こういう曲順になったのだろう
ダフニスも名曲だし、演奏内容には満足してるので、特にコメントすることもありません

演奏後は万雷の拍手、2回目のカーテンコール後に、眼前を横切って行った、派手なデザインの服をおまといは、ミッキーでは?
その後、ソロカーテンコールを求める聴衆が粘ったが結局デュトワは現れす、崔さんがステージに出て、「デュトワは疲れていて」と説明していた。