4月29日 15時半 オーチャードホール

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
ヴァイオリン:岡本誠司

シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 ※
アンコール
シューマン(岡本誠司編):若者のための歌曲集 作品79より第19曲「春の訪れ」
シューマン(岡本誠司編):“天使の主題”による変奏曲 WoO24よりテーマ
 

ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
アンコール
ハンガリー舞曲5番

GW前半は目ぼしいコンサートが無いと思っていたが、エッシェンバッハのオーチャード定期が有った、
実はオーチャード定期は行ったことが無く、オーチャードホール自体はポピュラーのコンサートを含めても数回しか行ったことがない
しかも現在は東急本店が閉店となり、Bunkamuraも閉鎖しているのだが、どうやらホールだけはやっているらしい
曲目もB,C定期と被っていない、ということで急遽チケットをとった

以前は東急本店の左サイドのチケット売り場のある側から入っていたのだが閉鎖されて要るっぽいので、用心のため少し早めに行った
東急本店の右側の通りから回り込むことにした、この通りも映画館のUPLINKが有ったころは良く通ったのだが、最近は全然来ていない
会場を覗くとプレトークをやっている、今日のソリストと女子アナのようだが、もう話も終わりそうなので聞かないで館内をうろうろしてみる、

1曲目はプレトークの彼をソリストに迎えてシューマンVn協、暗い感じで、あまり好きな曲ではなかったが、この1、2年で複数回実演で聴く機会があり、心惹かれるようになった
岡本さんの演奏は出だしは音が出ていなかったが、曲が進むにしたがって尻上がりに調子を上げてきた感じ、反田さんのオケのコンマスだというから腕は確かなのだろう、今後注目

休憩時間ドリンクを飲んでみたのだが、部屋が大混雑で抜けるのに苦労した、何とかならないか

後半はお目当てのブラームス2番、オケは対面16型、コンマスは噂の長原さん
最初の音からして違う重厚感が違う、今日は何も考えずにひたすら音に浸ることにする
3楽章の木管が美しい、ホルンも危ういところはあったが健闘している
4楽章は緩急を激しく、先日のシューマン2番の3楽章ほどではないが、辻本さんも体を揺らしている、団員の巨匠へのリスペクトが演奏の質を大きく上げているように思える
演奏を終えたエッシェンバッハも満足げ、わざわざチェロの列をかき分けて管楽器の首席と握手をして回る
サプライズは定期には珍しいアンコール、最近は外来オケ以外では滅多にないアンコール、おそらくエッシェンバッハが申し入れてくれたのではないだろうか
エッシェンバッハ是非また聴きたい

満足度の高いコンサートではあったが、最近隣の席に「鼻息荒男」が来ることが多くて閉口している、
スーヒース―ヒー、自覚は無いのだろうか、口で呼吸しろよ、余程片耳を塞いで聴こうかと思った