4月24日19時 サントリーホール

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
チェロ:キアン・ソルターニ

シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」 序曲
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129
アンコール
キアン・ソルターニ:ペルシアの火の踊り
シューマン/交響曲 第2番 ハ長調 作品61

オールシューマンだが、演奏機会が少ない曲が並んだ、最近名曲プロが多いB定期としては珍しい
個人的には大歓迎の選曲なのだが、どうにも集客力に欠けるプログラムだったようで、会場にはかなり空席が目立った

最初の「ゲノヴェーヴァは、10分くらいの小品、おそらく実演で聴くのは初めてだが、これが良かった
本作のオペラはまず見る機会は無いだろうが、なかなかにドラマチックな演奏であった
オケは対向16型、コンマスは郷古さん

次は大好きだがなかなか演奏機会が少ないVc協、前回は1年半ほど前に都響宮田大で聴いて以来だ、
チェロのソルターニは名前も知らない、腕は確かなようだが、人選ミスではないか、音がカサカサでがっかり、第一主題はもっと朗々と弾いてほしい
アンコールの自作のダンスは面白かった、オケは14型

休憩後は交響曲2番、4曲の交響曲では一番人気が無いと言われているが、個人的には一番充実した作品だと思っている
人気の交響曲1番何ぞ、オーケストラ版のトロイメライに過ぎないではないか、
エッシェンバッハの演奏は期待通りのエッジの利いた演奏、
特に2楽章はこれまで聴いた中でも最高速だったが、アンサンブルは一糸の乱れも無し、マエストロも満足の出来だったようで、楽章終わりにはオケに向け小さく拍手をしていた
それに対し3楽章はゆったり、あまりにゆったり過ぎたのか楽章終わりにカサコソ異音がするが、マエストロは構わずアタッカで4楽章を開始した
後でネットを見るとやはり地震があったようで、震度は23区は2だった模様、しかし全く揺れは感じなかった
オケは再び16型、そしてコンマスは何故か川崎さんに交代

以前にも、N響で前後半でコンマスが交代したコンサートが有ったが違和感を感じてしまう
まあ、折角変わったので言わせて貰うと、郷古さんの方がアンサンブルが良かったように思う