4月19日19時半 NHKホール

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調

困った、シティフィルの定期と重なってしまった、通常ならC定期を土曜に振り替えるのだが、生憎明日は別の予定がある、
迷った末にN響を聴くことにした、エッシェンバッハももう84歳だ、そして来シーズンのラインナップには名を連ねていない
それに比べれば高関さんは聴く機会は多いから、今回はシティの方はあきらめることにした、

コンマスは新たに、ゲスト・コンマスに就任した川崎さん、オケは対面の16型、ワグナーチューバをホルンと対称に右サイドに配置しているのは珍しい
エッシェンバッハは、一瞬心配したくらい、ゆったりとした歩みで登場、だが歩みは確かだ
そして、何ともゆったりとしたテンポで曲は開始された、悠然としたテンポは楽章を貫き、宇宙的な広がりを感じさせるようなハーモニーがホール内を漂った
2楽章も引き続きゆったりとしたテンポで天国的な演奏が繰り広げられた、
3楽章、4楽章は、一転、夢から覚めたかのように、きびきびとした演奏、
最初のゆったりとした歩みで心配したが、棒捌きも年齢を感じさせない俊敏なもので、川崎さんも待ってましたとばかり腰を浮かせての熱演だ

かなり珍しいタイプの設計図に基づく演奏で、個人的には好みではないかもしれないが、感銘を受けた
聴衆も、老巨匠に熱い声援と溢れんばかりの拍手を送った、わたしも、今日ばかりはソロカーテンコール迄拍手を送り続けた