3月8日19時  オペラシティ

指 揮:高関 健(常任指揮者)

シベリウス:交響詩「タピオラ」 作品112
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

シティーの今シーズンラスト、
タピオラは取り上げられるのが稀な作品だが、重なるときは重なるもので、少し前にN響サラステで聴いている
また、カラヤンはシベリウスを好み、タピオラを録音しているので、高関さんは実演を聴いているかも聞きたかったな
しかし、プレトークの開始に間に合わなかった
シベリウスについては、タピオラとマーラー5番は発表が同じとは言っていたので、同時代の作品でありながら全く異なる作品を対照させる意図なのかも
シベリウスとマーラーは逢ったことが有るのだが話が合わなかったらしいというエピソードは初めて聞いた、

マーラー5番については、時期が合わず、カラヤンの実演は聴いていないが、リハーサルは聴いているそうだ、
人気曲なので楽曲解説はするまでもないということで、とにかく今日は鳴らすとの宣言があった
そういえば、昨日木曜の清塚さんの番組のテーマはカラヤン、ゲストに高関さんが呼ばれていた、
そして、幾つか取り上げられていたカラヤンの指揮する作品の一つがマーラー5番の3楽章だった、これも偶然の符合か

タピオラは正直今一つだった、というか高関さんのシベリウスの演奏はどうもしっくりこないのだ
清涼感というか、森林感というか、少し物寂しい感じというか、サラステの演奏に有ったものがないような気がする

マーラーは14型だが、金管は増強、冒頭のトランペットから抜群の安定感で、鳴らす鳴らす
今まで気づかなかっただけなのかもしれないが、2トライアングルは初めて見た
そして、本日のハイライトは3楽章のオブリガートホルン、前回観たのは5年くらい前か、パーヴォN響で福山さんが最後
谷さんが指揮台のすぐ左に移動、最初ちょっと音が合わない箇所があって、頻りに気にする所作を見せていたが、聴かせどころの音量、音質とも申し分ない朗々たる演奏は見事
4楽章はカラヤン伝授のゆっくりとした美しい演奏、そして5楽章は正に最高潮、聴衆も最高に沸いていた
最後は高関さんがトランペットとホルンの2人のヒロインを引き連れての参賀となった