1月16日19時 サントリーホール

エリアフ・インバル  
指揮/エリアフ・インバル
語り/ジェイ・レディモア*
ソプラノ/冨平安希子*
合唱/新国立劇場合唱団*
児童合唱/東京少年少女合唱隊*

ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 op.70    
バーンスタイン:交響曲第3番《カディッシュ》*

インバルももう米寿N響の長老指揮者の来日中止が続いたので心配だったが、元気よく来日
会場は満席とはいかないがインバルファンが集結した感じ

最初はこの数年積極的に取り上げているショスタコーヴィチから今回は小規模な9番、
私ガ一番最初に聴いたショスタコーヴィチの交響曲はTVで見たN響アワー、司会は大木正興さん、指揮はドミトリの息子マキシムだった、何か変わった曲だと思った記憶がある
インバルの演奏は何時も乍らメリハリの利いたもので、特にその演奏スタイルが9番には合っているようにも思えた

休憩後はいよいよメインのカディッシュ
バーンスタインの交響曲はなかなか聴く機会に恵まれず、実は今日が実演で聴くのは初めて
インバルは以前にも都響とカディッシュを採り上げていたそうだが、その時期私はコンサート通いをしていなかった
ともあれバーンスタインの交響曲の中でも合唱やナレーションを伴うカディッシュを聴かない手は無い
当初はナレーションは最新改訂版の作者ビサール夫人とその娘が務める予定だったが、都合により変更になった
カディッシュはユダヤ教や政治思想の影響の強い曲だったから、おそらくガザ侵攻が原因のような気がする

1番や2番に比べて、色々な要素が混ざりすぎた3番には、正直どのように向かい合ってよいかわからない
今日のところ「なるほど」という印象、演奏されることに意義があり、コンサートに参加することに意義がある曲なのかな、冨平さんは良い歌唱だったと思う
花束贈呈、ソロカーテンコール有り