1月22日19時 サントリーホール

指揮:尾高忠明
武満徹/オーケストラのための「波の盆」
ブルックナー/交響曲 第6番

大阪フィルと言えば、朝比奈のブルックナーが連想される、私も今は無き渋谷ジャンジャン制作のLPを購入したものだ
その大フィルの音楽監督に就任して5年たつ尾高さんにはブルックナーのイメージは無かったのだが、東京公演に私の好きな6番を持ってきた、これは聴かないわけにはいかない
今年はブルックナー生誕200年ということで、ブルックナーを演奏するオケが多いのだが、大フィルでは尾高さん、今日の6番以外に今年0、1、2番の演奏が予定されている
そして、少し気が早いが、来年の東京定期演奏会では4番が予定されているという、

会場はブルオタのおじさんが多いと踏んでいたのだが、結構女性も多かった、何故だろう
満席とは行かなかったが、それでもこのプログラムで8割程度埋まるのだから立派なもので有る

個人的には武満作品では、映像作品のために書かれた作品が好きで、波の盆は、そうした作品の中では、最も美しい作品の1つ、
電子楽器や見慣れない打楽器などが実に効果的に使われた演奏を、堪能することが出来たが
でもサントリーホールはこの作品を演奏するには少し広すぎたようにも思った

さて休憩後、オケは16型、コンマスは崔さん、
1楽章は全体的には速めでメリハリの利いた演奏、私の好みはもう少しゆっくりの方が落ち着くのだが、
特に金管楽器の爆発力が凄い、トランペット、チューバ、ホルン無茶苦茶良かった、
一転、2楽章はゆったりとした演奏、こういう演奏が聴きたかった、正に天上の音楽、心が洗われる
2楽章の指揮にかなりの集中力を注いだのだろう、尾高さんは少し長めの間を取って後半に向かった
3楽章は、まあこんなものかという感じだったが、4楽章は盛り上がった
ソロでなく崔さんと2人のカーテンコールがあった