11月14日19時 東京オペラシティ コンサートホール

メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 op.28 「スコットランド・ソナタ」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D894 「幻想」
アンコール
J.S.バッハ(ヘス編): 主よ、人の望みの喜びよ BWV147
シューマン: 子どもの情景 op.15 から 詩人は語る

シューベルトの幻想が好きで、昨年は2回聴きに行ったが、期待していたような演奏ではなかった
そしたら、小菅さんのソナタシリーズ、2回目のテーマが幻想だというので、何はともあれ馳せ参じた次第
因みに、幻想 ピアノでググると検索上位には洩れなくショパンの幻想即興曲が来る、これが世間の幻想のイメージらしい
私としてはスクリャービンの2番なのだが

一曲目のメンデルスゾーンは初めて聴く作品、同名の交響曲3番よりは大分前に書かれた作品で、2曲目に演奏される月光の影響を受けた作品だそうだ
なるほど、アルペジオ風の分散和音での入りなど如何にも月光っぽい、メンデルスゾーンのピアノと言えば無言歌集くらいしか聴いたことのない自分には発見だった
そして月光、小菅さんはゆっくり、しっとりとした雰囲気のある演奏、これはシューベルトも期待できそう

そして休憩後、お目当てのシューベルトは、ゆったりとしっとりと弾き始められた、そうこのテンポなのだ
昨年聴いた演奏は何れもテンポが速すぎて、私には受け容れることが出来なかった
小菅さんの演奏は曲への共感度が高く、表情付けに富んだ見事なもので、私もようやく成仏できた
このシリーズVol.5まで計画されており、最後の締めが21番という、今から楽しみだ
ホワイエには假屋崎省吾のツリーが飾られていた