8月5日17時 ミューザ川崎

パイプオルガン/チェンバロ:大塚直哉
ヴァイオリン:桐山建志◇、大西律子
ヴィオラ:吉田 篤
チェロ:西沢央子*
コントラバス:栗田涼子

<オール・J.S.バッハ・プログラム>
トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
コラール「装いせよ、汝我が魂よ」BWV 654
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021 ◇*
イタリア協奏曲 BWV 971
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番から シャコンヌ BWV 1004(ヴァイオリンソロ)◇
パッサカリア BWV 582
管弦楽組曲第3番から エア BWV 1068
チェンバロ/オルガン協奏曲 ニ短調 BWV 1052
アンコール
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

今年のサマーフェスはあまり聴きたい公演がなく、あっても開始時間が平日なのに15時だったりして、通常のオケコンを聴いたのはオープニングだけ
今日のオルガン中心の公演は、先日芸劇のオルガンを聴いたので、ミューザも聴いてみたいと思ったから

開始前16時20分から解説があったそうだが聴き逃がす、後から考えると聞いておけばよかったかも知れない
最初の2曲は正面の大オルガンで、トッカータとフーガは何やら装飾音が矢鱈に多くて違和感があった、今回の使用楽譜についてプレトークで何らかの言及があったのかしら
2曲演奏後に大塚さんから、本日の流れについて簡単に説明、前半残りはステージ上の小型パイプオルガンであるポジティフ・オルガンと、チェンバロを演奏するという
後半は、最後のチェンバロ協を楽想ごとに、チェンバロ、ポジティフ・オルガン、大オルガンで演奏するという
つまり今日は大塚さんを中心に回るということなのか

そして、大塚さんはステージにおりヴァイオリンと通奏低音のためのソナタではポジティフ・オルガンで参加
続く有名なイタリア協奏曲をチェンバロで演奏、これは普通の演奏として楽しめた
そしてシャコンヌはソロヴァイオリンで、シャコンヌを挟んだ意図は何段だったのだろうか

さて休憩後は大オルガンでパッサカリアから、前半にも感じたのだが、今回大塚さんの大オルガン演奏は常に譜めくりがついていた、
必ず暗譜しなければとは思わないが、素人が聴いても調子がおかしい箇所がいくつかあった、単純な指のもつれではなくホールオルガンへの慣れも関係しているのではと思っています
大塚さん一人で3種の楽器を弾き分けるというのは企画としては面白いのかもしれないが、それも演奏に問題がないことが大前提
例えば大オルガンだけは専属の大木さんに演奏してもらった方が良かったと思わざるを得ないのであった

次の、G線上のアリアはポジティフ・オルガンで参加
これは曲の中で2つのポリフォニーを提示するという意味なのか?

さて最後のチェンバロ協第1楽章、ソロはチェンバロだが、弦楽5部はチェンバロの前で演奏、何だか全然チェンバロの音が聞こえない、ついでにヴィオラの男性が大柄で、チェンバロの奏者も見えない
弦楽は少なくともチェンバロの後方で演奏すべきだったのでは、続く、ポジティフ・オルガン、大オルガンは聞こえたので良かった
何だかモヤモヤのコンサートだった