7月7日19時 オペラシティ
指揮:秋山 和慶
ヴァイオリン:周防 亮介
曲目
リャードフ:交響詩「キキーモラ」作品63
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
アンコール
シュニトケ:ア・パガニーニより抜粋
スクリャービン:交響曲第4番 作品54 「法悦の詩」
今年度のシティ定期のプログラムが発表されたとき、法悦の詩が入っていてびっくり、しかも指揮が秋山さんでびっくりしたものであった
その時点では、「キキーモラ」と「法悦の詩」だけ決まっていて、その他は調整中だった、
そして調整中の枠は周防のプロコに決まり、何とも味わい深いプログラムが誕生した
スクリャービン好きで、周防さんも好印象の私にとっては大歓迎だ
今日はプレトークも無いし、曲目解説のYoutubeの掲載も無いので、プログラム決定の経緯を知る由は無いのだが
そもそも生誕150年だった昨年、コロナの影響があったとはいえスクリャービンの交響曲を採り上げるコンサートが皆無だったのが異常で
そうした島国根性が沁み付いた音楽界に義憤を感じた秋山さんが 「法悦の詩」を採り上げたというのが真相なのでないだろうか
ともあれ集客の面では大いに心配だったが、果たして会場にいくと1Fの両サイドはガラガラだった
スクリャービンの交響曲の実演、昨年より前は、数年前にパーヴォが定期で採り上げたで2番を聴いたのが最後、同じ時期に上岡さんも2番を採り上げていたがパスしてしていた
その後山和が読響で採り上げていたが行きそびれていた、それもこれも昨年のアニバーサリイヤーでもっと演奏されると思ったからで、、、
そういえば来シーズンのN響定期で原田が2番を採り上げている、何で2番ばっかりなんだ、合唱が入る1番と5番の演奏のハードルが高いのは分かるが、何故3番をやらん、日本人だったら3番でしょ
ステージに現れた秋山さんは足取りも確かで80を超えても安定のバトン捌きだ
「キキーモラ」はロシア民話に登場するという、バーバ・ヤガーや魔法にかけられた湖とはまた違った味わいの軽快な曲だった
そして周防さん登場、前にも書いたがコロナ前最後の演奏会で聴いたベートーベンのロマンスが忘れられない
確実なテクニックとスケールの大きい演奏で、私は推している、プロコフィエフのようにテクニカル要素が高い曲は向いているのではないか
果たして、立派な演奏で、伴奏もさすがの秋山さんという感じだった
しかし、誤解を恐れずに言うが、周防さんの信条もあるのだろうが、もう少し表情に変化が欲しいと思う
表情のことなど、はるか昔に就職面接で「もっと笑え」などと言われた自分に言えた義理は無いのだが
周防さんは、何か無理に感情を押し殺してしまっているように感じられるのだ、
アンコールは初めて聴く曲、熱演だが弓が毛切れしているのが遠目にもわかり心配だった
そして休憩後はいよいよ法悦の詩、ステージ上には、増強された金管楽器、この日のために購入されたチャイムなどが所狭しと並んでいる
演奏開始直後いきなりTpがやらかしてしまう、しかし私は彼を責めたりはしない、この曲はTpが生命線なのだから彼には頑張ってもらうしかないのだ
そして私の祈りが天に通じたのか、以降のTp君は見事な演奏を披露してくれた
秋山さんの指揮ぶりもあくまで正攻法でリズムを刻む右手の動きが実に細やかだ
そして最終版チャイムやオルガンも加わり最高に盛り上がって一旦静まった後に一撃のもとに終わるフィナーレは感動以外の何物でもない
最高に盛り上がった、秋山さん有難う
