1月28日14時  オペラシティ

指揮:高関 健(常任指揮者)
ピアノ:小林 愛実

ベートーヴェン:「献堂式」序曲 作品124
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40

前にも書いたが、JR新宿、京王新線の乗り換えは本当に面倒だ
時間がかかるのを分かっていながらついつい甘く見て、今日はプレトークどころではなく、会場到着が開演2分前の体たらくだった
トイレにも寄らずに会場を見ると、今日はお客さんが多い、後で見たら完売だったそう、小林愛美の効果抜群である

献堂式は作品番号から最晩年の作品と知れるが、プレトークを聞き逃したこともあり、高関さんの意図は不明のまま聴いた
勿論曲自体は聴いたことが有るのだが、改めて実演で聴くとゴシック建築のような古風であるが堂々とした威容の作品、いい曲で吃驚、
そういえば、最近ベートーベンの序曲自体演奏される機会が減っている、もっと演奏すればいいのに

そしてPf協3番、以前に聴いた時の小林はコンクール後で方々に引き回されて、ショパンばかり弾かされて精彩を欠いているような印象だったが、
それから時間が流れ、既報のように結婚され、現在はご懐妊という、本日はドレスに真紅の上物を羽織っての登場、
演奏もダイナミズムの中にも気品あるもので、特にゆったりと弾き始められた第2楽章は絶品だった、
聴衆が期待したアンコールは無かった、ともかく体に気を付けてください、そして別の作曲家の演奏も聴かせてください

休憩後の英雄の生涯が驚愕の名演だった、オケは何と16型、
魂を揺さぶられる演奏というのは、こういうものだ
語る言葉は無い、説明することはできない、でも今思い出しただけでも涙が出てくる、今日この曲を聴けて本当に良かった
ソロカーテンコールあり