11月23日19時  サントリー

指揮
レナード・スラットキン
ヴァイオリン : レイ・チェン

曲目
ヴォーン・ウィリアムズ/「富める人とラザロ」の5つのヴァリアント
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
パガニーニ:『24の奇想曲』から第21曲イ長調(ヴァイオリン・アンコール)
ヴォーン・ウィリアムズ/交響曲 第5番 ニ長調

事前にコンサートマスターが白井さんの体調不良で伊藤さんに交代になったアナウンスがあった、お大事に
最近は郷古さんが加わったこともあり、次期コンマスについての推測も某大型掲示板で流れている
マロさんはもう20年以上コンマスとして君臨している、まだ健在であるというものの、次期コンマスについての話が出るのも自然の流れだろう

「富める人とラザロ」の5つのヴァリアントは、初めて聴く、
イギリス民謡を基にした曲と言うが、ヴォーン・ウィリアムズ(以下、RVW)らしく幻想的なメロディをN響の16型の弦に2台のハープが実に美しく奏でる

続くは超有名曲メンコン、
独奏のレイ・チェンは洗練されたテクニシャンで、サントリーホールの聴衆の心をすっかりつかんだようだ
ただし、個人的には、もっとふくよかな音色の方が好みである
アンコールのカプリースも完璧な演奏、パガニーニには色気はいらない
20分の休憩の終了直前に客席に現れたチェンは、私の少し前の席の女性と軽くハグを交わし、そのまま隣の席に滑り込んでいた、その色気を演奏に出してほしいな
でも終演後にサインのおねだりに快く応じている姿は好青年なんだけど

後半は待ちに待ったRVWの5番、RVWの交響曲の中で一番好きな曲、理由は特にないが、とにかく落ち着くのだ
40年以上前に、カセットテープで購入したボールトの全集では、3番と5番がカップリングされており、そのテープばっかり聞いていたな、4番と6番がカップリングされたテープはブラスがうるさくあまり聴かなかった
オケは再び16型に戻り、管楽器群が加わるが、チューバがいないことに気が付く、RVWといえばチューバ協奏曲が有名なのに何でだろう
1-3楽章の後に、4楽章でこれまでの旋律が回想されるのを聴くと何とも切なくなる、一旦金管が盛り上げるが、最後は静かに終わっていくのがいい
スラットキンの穏やかな指揮で今日はRVWをしっかりと堪能できた