10月23日 15時 オーチャードホール

指揮・演出:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
ファルスタッフ(バリトン):セバスティアン・カターナ
フォード(バリトン):須藤慎吾
フェントン(テノール):小堀勇介
カイウス(テノール):清水徹太郎
バルドルフォ(テノール):大槻孝志
ピストーラ(バス・バリトン):加藤宏隆
アリーチェ(ソプラノ):砂川涼子
ナンネッタ(ソプラノ):三宅理恵
クイックリー(メゾ・ソプラノ):中島郁子
メグ(メゾ・ソプラノ):向野由美子
合唱:新国立劇場合唱団

曲目
ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》(全3幕)

東フィルの演奏会オペラは2020年のカルメン以来、その時ミョンフンは暗譜で素晴らしい演奏を披露した
しかし、コロナの影響でここ2年はオペラは演奏できていなかったが、今回無事復活したのは喜ばしい限りだ

さて、今回はファルスタッフのカターナ以外は日本人の歌手で固めたが、これは年間の演奏会予定を汲む段階ではコロナによる渡航制限や歌唱を伴う楽曲の演奏自粛などの影響が不明だったので、リスクを最小限に抑えたためだろう
来年の「オセロ」の歌手陣は海外からノ招聘が増えるものと予想するされるが、今年の日本の歌手陣は演技も含め大健闘だったのではないか、特にクイックリーの中島さんが印象に残った

しかし、今回の最大の功労者はミョンフンで、公演の成功の半分は、今回彼が担当した演出によるところが大きいと思う
最初に居酒屋の主人の体で箒をもって登場し、ちょくちょく出演者の劇に参加するなど、本当に楽しいコンサートになった