10月22日14時 ミューザ川崎
指揮:ジョナサン・ノット
曲目
シェーンベルク:5つの管弦楽曲 op.16
ウェーベルン:パッサカリア
ブルックナー:交響曲 第2番 ハ短調
東響、ノット、ブルックナーと言えば、6番問題がある
コロナ期間中に6番のコンサートが流れ、特別演奏会もなんやかんやでマーラーに置き換わってしまった
ブルックナーの交響曲はそれぞれ数年に1度は聴いておきたいので、6番への禁断症状が発症しかかったが、ヴァイグレや広上の演奏を聴いて、一応は治まっている
東響の今年のラインナップには、ブルックナー6番、もう1つの因縁曲:悲愴の名も無かった、これらの曲は封印されたのだろうか
6番の代わり?に今シーズン、ノット監督が取り上げたのは2番、これは嬉しかった
コロナで読響の2番のコンサートが2年連続で流れ、読響も流石に今年3年連続は取り上げなかった、その間他のオケでも2番は演奏されず、今度は2番への禁断症状が心配されたからだ
正直言うと2番のあのゆったりとした雰囲気とノットの演奏スタイルとは合わないような気もしたが、とにかく今は2番が聴きたかった
シェーンベルク作品は初めて聴くと思うが、実験的な側面が強い小品を連ねたもので、解説を読んでフムゝゝという感じで、音楽としては楽しめない
ウェーベルンの方は、彼の音楽のスタートを切る作品でもあり、普通に楽しめた
そして2番、大胆な作品アレンジを行うノット提督、2楽章と3楽章を入れ替えてきた、その他も細かい変更があったようだ
2、3楽章のスワップは4番では例があるが、2番では初めて聴く、個人的には通常の順での演奏の方がしっくりくるが、まあいいでしょう
さて肝心の演奏だが、オケは16型、ブルックナー開始の後、たっぷりと第1主題を弦が奏で、それにTpが3連符の号砲で加わるときに、思わずうるっと来る、これを聴きたかったのだと
1楽章や4楽章の急激な速度変更には抵抗があったが、その後ノット総督はGPはたっぷりとっての演奏だった、なので今日はもう何も言わない、東響の金管は安心して聴けるので、とりあえず2番の禁断症状は抑えられた
聴衆も満足だったようで、ソロカーテンコールがあった
