10月2日14時 ミューザ川崎
指揮:サー・サイモン・ラトル
ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲と愛の死
R.シュトラウス オーボエ協奏曲(オーボエ:ユリアーナ・コッホ)
<ソリスト・アンコール>
ブリテン:オヴィディウスによる6つの変容から Ⅰ. パン
エルガー 交響曲第2番 変ホ長調 op.63
<オーケストラ・アンコール>
ディーリアス:歌劇「フェニモアとゲルダ」から 間奏曲
久々の一流海外オケの来日ということで会場もほぼ満席、
ステージ上ではすでにかなりの数の団員が上がっており、彼らが一旦はけて改めて全団員が一斉入場と言う感じでもなさそう
弦の配置が変わっている、左から1stVn, 2ndVn, Vaと配され、右翼は前列にVc後列のCb、これも一種合理的なのか?
そうするうちに続々と団員が集まってきた、そしてラトル、御年67と言うことだが、だいぶ貫禄がついてきたようだ
トリスタン、最初の一音から全く淀みがなく聞き惚れてしまった
R.シュトラウスのオーボエ協奏曲は、そんなに演奏される曲でもないのだが、奇しくも先日N響でも聴いた、
そのときのObはルイージがデンマークのオケから新鋭の若手女流奏者だったが、今回のObもLSOの首席で女性の奏者コッホ、
コッホが実に表情たっぷり、余裕しゃくしゃくの楽しい演奏を聴かせてくれた、前回の若手奏者とは2枚くらい役者が違う感じ
アンコールも実に粋な演奏で、改めてLSOの個々の奏者のクオリティの高さに感嘆した、
因みに管楽器の奏者のうち、コールアングレだけがチェロの団員に混ざって座っていたのは何故だったのかしら
さて、エルガーは出だしから「エルガーってこんなにもレガートだったかな」と思わせる上品な演奏であった
アンコールのディーリアスもここでしか聴くことができない味わい深いもので有った
演奏の質から、選曲の妙に至るまで、コンサートはかくあるべしということを改めて教えられた
