8月16日19時 サントリーホール
指揮=エミリア・ホーヴィング
ヴァイオリン=三浦文彰
ラウタヴァーラ:至福の島(日本初演)
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 作品63
シベリウス:Water droplets(ヴァイオリン・アンコール)
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 作品82
ラウタヴァーラ、固有名詞は記憶していなかったが何となく昔CDを買ったような気がして探してみたら、交響曲7番が出てきた

購入したのは20世紀の最終盤の頃か、しかしどんな曲だったか印象が残っていないので改めて聴いてみる
オルガンも入り穏やかな曲調だが、インパクトはなく、そのときの自分も「ふ~ん」という程度の感想で、繰り返し聴くことも無かったのだろう
改めて検索すると、Angel of Lightは、ラウタヴァーラの代表作で、グラミー賞の候補にもなったそう
そういえば、難波アメ村のタワレコで平積みになっていたCDを手に取ったような記憶がうっすらと
今はCDショップも激減し、店頭で珍しいCDを弾みで購入するような機会も激減し、勿論ラウタヴァーラのCDを店頭で見かけることも無くなった
しかし、フィンランドから新進気鋭の若手が来てラウタヴァーラ作品を振るとなると、これは聴かねばなりません、、、
至福の島は10分程度の小品だが、NHK大河にでもすぐ使えそうな流麗な作品だった
悪くはないが、一回聞いたのでもういいかなという感じ、
ホーヴィングは26歳フィンランド出身、別格だがマケラも26歳だった、フィンランドは新人が次々出てくるな
指揮ぶりは細かい指示は出さずに悠然とした感じ
プロコフィエフは1番に比べ演奏頻度の低い2番、
そういえば日本人男性ヴァイオリニストでコンチェルトを聴くのは久しぶりかも、
個人的にはプロコやショスタコのVn協はどうも苦手、演奏自体には問題は無く、曲の造りの問題と思うが、3楽章とか演奏に華がない感じがする
アンコールは何か短い曲だった
休憩、メインのシベリウス、自分が初めて聴いたシベリウスの交響曲でもあり、思い入れのある曲でもあるが、最初に駄話を書きすぎたので、余計なことは省く
オケは16型に増強し、ダブルコンマス体制で準備万端、開始のホルンも上々、ホーヴィングの指揮ぶりは泰然としたもの、
途中のTpにやや難が有ったが、全体としてはまとまった演奏だったが、正直物足りなかった。
ホーヴィング自身の解釈や主張といったものが聴きたかった
日本デビューの演奏会で多くを求めるのは酷かもしれないが、ちょっと優等生過ぎる演奏に感じたのだ
日本で一番シベリウスを語る指揮者であろう藤岡さんはユーチューブで「フィンランドの指揮者でシベリウスがいいのはサラステくらいで、後は皆テンポが速すぎる」と言っていた
彼が今日の演奏を聴いたらどう評するだろうか、3楽章は誰が振っても盛り上がるというのは確実と思う
