7月12日19時  サントリーホール

指揮:出口大地 (2021年ハチャトゥリアン国際コンクール第1位、クーセヴィツキー国際指揮者コンクール最高位入賞)
ヴァイオリン:木嶋真優*

ハチャトゥリアン/バレエ音楽『ガイーヌ』より
ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲*
アンコール
コミタス(木嶋真優編)/「クランク」~イグデスマン・ファンタジー

ハチャトゥリアン/交響曲第2番『鐘』

楽しみにしていたオールハチャのプログラム、
出口さん、誰?。ハチャトゥリアン国際コンクール第1位?、失礼ながら初耳のコンクールだ、
でもとにかく面白そうだ、会場もこのプログラムにしては上々の入りだ

最初の『ガイーヌ』よりはハチャ自身の組曲でなく出口セレクトの5曲、といっても奇をてらった選挙区ではなく良く演奏される曲ばかり
出口は流石にツボを押さえた演奏で、オケもノリノリである

ヴァイオリン協奏曲は曲の存在は知っていたが、初めて聴く
木嶋さんは久しぶりに聴くが、最近は芸能プロに所属し、最近バラエティ番組でも見かけたので、高嶋ちさ子路線の方なのかと思っていたが、
予想?は裏切られ、30分を超す大曲を熱演、痺れた、
アンコールは、芸劇では無しで、オーチャードでは、有ったようなので、今日はどうかなと思っていたが、ありました、
アルメニアゆかりの作曲家の作品をベースに木嶋さん自身が即興に近い形で演奏したようで、聞き惚れた

この演奏時間で、15分の休憩は短いのでは?男女ともトイレの列の長いことよ

交響曲第2番も実演で初めて聴く、何でも演るパパ・ヤルヴィのCDを持っているが、この人の演奏はスタンダードと言えないし
昔、幻の指揮者チェリビダッケが話題になった後に、幻?の指揮者チェクナヴォリアンが話題になったと記憶している
アルメリア出身でハチャのスペシャリストなのだが、そのことを知っているだけである

さて実演であるが、聞き馴染みの50分の曲は多くの聴衆には長すぎたようで、2楽章の終了辺りからぼちぼち脱落者が現れだし、
表題の鐘が打ち鳴らされる4楽章が終わると、かなりの人数が退席した
但し残った聴衆からは、本日の一期一会の演奏に対し熱量の高い拍手が送られたことも述べておかねばなるまい
個人的にはハチャでお腹一杯のコンサートで大満足であった

 

P.S. 「剣の舞 我が心の旋律」という、剣の舞の誕生秘話を描いた映画があるそうです、今度観に行こう