4月24日14時  ミューザ川崎

指揮:リオネル・ブランギエ
ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール

曲目
サロネン:ヘリックス
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
アンコール
ショパン:ノクターン嬰ハ短調(遺作)
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)

今年初めての東響、指揮者も、ピアニストも初めましてである、ミューザも今年初めてかも

一曲目のヘリックスは何か良く分からなかった

そしてラベルのピアノコンチェルト、この曲は本当に好きで、特に第2楽章はピアノコンチェルトの中で一番好きかも
バイエルぐらいしか弾けない自分が、この2楽章の前半の独奏部をぷりんと楽譜でダウンロードして毎日のように弾いて悦に入っていた時期もあった
コンサートでも良く演奏される人気曲なのだが、それゆえにこの曲を目的にしてコンサートに行った記憶はない
今日も、特に期待していたわけではなかったのだが、これが良かったのである

プログラム冊子によると、ラ・サールはフランスのシェルーブル生まれ。(中略)
ヨーロッパのコンクールで次々に第1位を獲得。2004年のニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで優勝。同年、初来日…
とあるが、女流演奏家に限っては生年に関する記載があった試しがなく、だから2004年に初来日の時は、若かったんだろうけど、何歳だったのかわからないのである
しかし、何気に英文の紹介文を見てみると普通に生年が書いてあるではないか、だったら別に日本文にも何年生まれと書けばいいのにと思った

ステージには上は黒のスパンコール、下も黒のパンツで登場、
1楽章、鞭と共に軽やかなタッチで曲に入る、何とも腕の力が抜けた洒脱な演奏だ、
そして2楽章、抒情に溺れそうになる独奏部をラ・サールは変化自在のタッチと速度で奏でる、一体どうやったらこのように美しい弾けるのか
ピアノに呼応する木管群との息もぴったりで夢のような時間が流れる
そして3楽章は祭りだ、2楽章で鳴りを潜めていた楽器群が巧みなオーケストレーションの下で咆哮し、ラ・サールは一気に駆け抜けた

アンコールの前に、「ありがと」「ショパン」「ノクターン」
戦場のピアニストで有名になったこの曲を何故彼女は選んだのだろう
それは祈りだったように思える、その思いは聴衆にも伝わり、彼女の手が鍵盤から離れても、会場は最後の一音を惜しむかのように、暫しの静寂に包まれた、

休憩後、高雅で感傷的なワルツはともすると全体を漫然と聞き流してしまうのだが、曲ごとの性格付けが示された集合体として鑑賞できた
火の鳥は期待を裏切るような演奏ではなかったが、想定内というか、サプライズや何か少しでも意外性が欲しかった、贅沢?