4月9日18時  芸劇

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
フルート:スタティス・カラパノス

ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
モーツァルト/フルート協奏曲 第1番 ト長調 K. 313
アンコール
ドビュッシー/パンの笛(シランクス)
ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92

今シーズンのN響にはがっかりさせられることが多く、前回エッシェンバッハを聴いた時のマーラーもブラームスも私の感性には合わないものだったので、今回も特に期待せずに行ったのだが、
意外に、と言っては失礼かもしれないが、満足度の高いコンサートになった

会場はそこそこの入りか、コンマスはマロ、年度が替わりオケのメンバーにも大分見慣れぬ顔が見られる、
エッシェンバッハがいつもの黒ずくめのいで立ちで颯爽と登場、80を過ぎても元気そうである
「謝肉祭」は溌溂とした演奏、交響曲8, 9番い比べ、あまり演奏されないドヴォルザークの序曲や交響詩であるが、ブラームスの流れを汲む洗練された名作揃いである
オーケストラも交響曲ばかり取り上げないで、こうした小品も積極的に取り上げてほしい、これはドヴォルザークに限ったことではない

フルート協奏曲のソリスト、カラパノスは初めて聴く
派手な衣装に負けぬ、キラキラした音色でメリハリのある演奏を聞かせてくれた

休憩後の7番は凄いの一言、エッシェンバッハの気迫は凄まじく指示を出しまくり
1楽章と2楽章の間に一瞬間があった以外はアタッカで駆け抜けた
善悪を超えた名演に会場は大きな拍手に包まれ、ソロカーテンコールがあった
こういう時声出しが禁止されているのは本当に寂しい、合唱曲も解禁されているのだから、そろそろマスク着用の声出しは解禁されてもいいのでは