3月12日14時   芸劇

指揮=マキシム・パスカル
ヴァイオリン=前橋汀子

ベルリオーズ:
劇的物語「ファウストの劫罰」から  “鬼火のメヌエット” “妖精の踊り” “ハンガリー行進曲”
ショーソン:詩曲
ラヴェル:ツィガーヌ
ルベル:バレエ音楽「四大元素」 
ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲

パスカルはコロナ禍の去年も読響を振りに来ており、その時の評判が良かったので今度は聴こうと思っていた
今回のコンサートはフランス物で固めたプログラムで、「四大元素」 以外はポピュラーな曲ばかり、ただバイオリンのソリストが渡航制限で予定走者が来日できず、代役はレジェンド前橋汀子さん!

ベルリオーズは16型、パスカルは指揮棒を持たず、長躯をうねらせて全身で指揮、見ていて楽しいことこの上ない
アンガールズ田中、エガちゃん、を思い浮かべてしまうが、その2人よりも絶対動きは激しいと思う
それでいて聴こえてくる音楽は整っているという不思議、

一旦オーケストラを削って汀子さんのステージを整える、
今年はデビュー60周年だそうで、入り口で貰ったチラシにも汀子さんのものが複数枚入っていた、
正直ここ何年か演奏会の予定を見た記憶がないが、(まあ私が気づかなかっただけなのかもしれないんだが)
何か今年は頑張ってるようだ、久々に見る汀子さんは鈴木その子みたいな美魔女の雰囲気
ショーソン、そしてラベル、、、代演なので演奏については何も言いません、
でも面白かったのはパスカルが汀子さんの立ち居振る舞いにタジタジだったこと
今日の舞台は役者が揃っている

後半のルベル「四大元素」は初めて実演を聞くが、通俗低音にフルート2(うち1はピッコロ持ち替え)、ピッコロ1、オーボエ2、ファゴット4、ホルンにピッコロトランペットと独特の編成
バロック時代の音楽なのだが、新鮮に聞こえた
そしてダフニスで再び16型に、この日はミューザで合唱付きの全曲も演奏があったが、個人的にはダフニスは2番だけで十分、
ラベルらしい妖艶さが見事に表現された演奏だった、それにしてもリハーサルではどんな様子なんだろうか?

客入りは思いのほか悪かったが、私だけでなく皆さん楽しまれているようだった