3月11日19時  埼玉会館

指揮:鈴木優人
ピアノ:松田華音

プログラム
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番
アンコール シチェドリン:バッソ・オスティナート 
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
アンコール チャイコフスキー:バレエ音楽《くるみ割人形》より「トレパック」

推しの松田華音が大好きなラフマニノフ4番を弾くというので、さいたま定期に初見参
日フィルさいたま定期のラインナップを見ると名曲がずらっと並ぶ中にラフマニノフ4番は如何にも目を惹く
実は一昨年だったか、日フィルさいたま定期のプログラムに、あの新垣隆のピアノ協奏曲を発見し「よし、行くぞ」と息巻いたのだが、コロナで敢え無く中止となっていた
さいたま定期には「珍しいピアノ協奏曲枠」が設けられているのだろうか?
ソニックシティが工事中ということで、会場は浦和駅から徒歩5分ほどに位置する埼玉会館

松田華音は幼いころからロシアに渡って音楽教育を受け、大学院まで進んでいると以前のプロフィールにあったが
今回のプロフィールを見ると2021年6月モスクワ音楽院大学院を修了とある
以前はモスクワをホームグラウンドとし、日本で聴ける機会は多くなかったが、そういえば昨年ごろから演奏会の案内を見ることが多くなった
印象的なのは昨年のNHK音楽祭、従来海外オケを招いて東京で集中開催されていたが、コロナ禍の昨年は日本国内の主要都市で演奏会を開催するという変則的な形をとった
そして、大阪会場で華音がセンチュリー響と演奏したのが、シチェドリン:ピアノ協奏曲1番
金沢がモーツアルト23番、仙台がラフマニノフ3番、九州がリスト1番、東京がショパン1番と有名曲が並ぶ中、大阪は堂々とシチェドリン1番
華音ファンを名乗るなら万難を排して参上すべきだったのだが、どうせテレビでやるだろうと行かず仕舞い
後日果たして放映があったが、演奏の前に華音がシチェドリン愛を語る語る、
肝心のピアノ協奏曲の方はメロディアスで聴きやすいとは思ったが、そんなにいい曲とは、、、
まあ一回しか聴いていないから、また聴いてみます

開演の前にステージでソニックシティの方が話始める、演奏者の紹介でもするのかと思いきや、ステージの左右に置かれた盆栽について説明してくれる人を紹介、
続けて紹介された男性が長々と盆栽の説明を、左の松は何と樹齢2~300年だそう、それにしてもオーケストラにボンサイ、常人には思いつかない組み合わせだ
ホワイエにも盆栽の展示があり、ステージ上の盆栽には休憩時間に多くの人が集って写真を撮っていたから、一定の宣伝効果は宣伝効果はあるんだろうな

さて、肝心の演奏の方だが、日フィルの伴奏がグダグダですっかり興を削がれてしまった
まあ、何回も演奏しない曲にそうそう練習時間を避けないのかもしれないが、もう少しなんとかならないか
ピアノの独奏部分が多い第2楽章が素晴らしかった、ラフマニノフらしい抒情に満ちたメロディをしっとりと聴かせてくれた
後で松田華音Twitterを見ると、演奏会では初めて弾いたようで、大変だったと言っていたが、いやいやピアノに関しては何の不満もなかったです
ただ1,3楽章では、ヴィルトーゾ的な部分でオーケストラとタイミングが合わない部分も多く残念だった
アンコールはラフマニノフが来るかと思ったが、聴いたことのない、でもカッコいい曲、
上述のNHK音楽祭でもアンコールで弾かれたそうです

悲愴については感想省略