1月28日19時  芸劇
藤倉大/Entwine (日本初演) 
シベリウス/交響曲第7番 ハ長調 op.105
マーラー/『大地の歌』

指揮:井上道義
アルト:池田香織
テノール:宮里直樹
管弦楽:読売日本交響楽団

読響、芸劇と来れば土曜、日曜のマチネーシリーズだが、今日の公演は芸劇主催
客席は満席とは行かないが、昨今の社会情勢を考えれば良く埋まっているように見える

藤倉大の新作は、時代の不安を表したかのような7分ほどの小品だったが、
藤倉をあまり聴いたことのない私にも耳馴染みが良かった

井上のシベリウスの交響曲は初めて聴くが、これがが良かった、
トロンボーンとティンパニーが際立ち、ホルンがしっかりと屋台骨を支える
6番や7番は唯々静かで美しい曲というイメージがあったが、こんなに芯が強い曲だったとは、目から鱗だ

さて、大地の歌
普段は比較的後方の俯瞰するような席で鑑賞するのが好みなのだが、今日は独唱に不安があって前目の席をとっている
しかしそんな不安はどこやら、両独唱者は誠に素晴らしい歌唱を聞かせてくれた
特に池田さん、4楽章、6楽章の感情の入った歌唱には思わず落涙
オーケストラも多少の粗はあったが、フルート、クラリネット、そしてホルンが良かった

マーラー好きとしては書きたいことは山ほどあるが、今日はこの辺にしておく
とにかく素晴らしいコンサートだった、ミッチーも引退なんぞ撤回してほしいものだ