蕎麦前(そばまえ)とは、そばを食べる前に飲む酒を言います。

江戸時代の宝暦七年(1757年)版の滑稽本(滑稽味を主眼とし、題材を日常一般の庶民生活に求めたもの)

『評 判龍美野子(ひょうばんたつのみやこ)』の中に

『先づそば前に一っぱい致そう。のめる肴ニ、三種頼む』とあります。

(蕎麦の事典より)

 

私にとって居心地の良いお蕎麦屋さんをご紹介します。

先ずは訪問ダイジェストをご覧ください。

私のお薦めするお蕎麦屋さん第一回は『室町砂場』です。

蕎麦前から江戸蕎麦の伝統を堪能できます。

東京メトロ三越前駅から徒歩5分ほどのところに店はあります。

電柱広告が誘います。

いつもながら、蕎麦前の酒肴は何にしようか考えつつ店に吸い込まれていきます

『よしっ!』、平日昼下がり、ランチの時間も終わりです。

通し営業のお蕎麦屋さんの『絶好の蕎麦前タイム』となりました。

日本酒(菊正宗特選、税込935円)を熱燗でお願いしました。

何で薬味があるのでしょう?

お通しは梅クラゲです。少量ですが、くらげの歯応えと梅の

さわやかな酸味がお酒に合います。

そば味噌(税込605円)。若干お通しと被ったかもしれませんが

いつものお酒のお供です。

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今回は、摘まみとしてメニューにある気の短い江戸っ子が丼に移した蕎麦に濃いつけ汁をぶっ掛けて食したと言われる

本来の『かけそば』を手繰ります。

『かけそば』を摘まみとして日本酒に合わせました。

薬味は白ネギとワサビです。

江戸・元禄時代にせっかちな江戸っ子の荷運び人夫などが「つゆを付けてから食べる蕎麦(蕎麦切り)は面倒」と思い、蕎麦につゆを掛けて食べるようになった事が始まりだと言われています。

いわゆる『ぶっかけそば』、これも良いですね。

かえしを使った『そば屋のやきとり』と言いたいのですが、私は当店では『やきとり塩』です。添えられたレモンを絞りさっぱりと頂くのが好みです。

平日、昼下がりの落ち着いた雰囲気の店内、外国の方も。

この店では、当店発祥の品のみならず江戸時代からの古典的逸品が手繰れます。でも時価だったりしますのでご注意ください。

久々、〆に当店が発祥の『天もり』をお願いしました。

最初からそばつゆにかき揚げが入っています。

薬味二種(ネギとわさび)

二八のもりそば

〆の蕎麦湯

残らず飲み干します。

今回、食したものをリマインドします。

室町砂場日本橋本店

住所:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-1-13

電話番号:03-3241-4038(電話受付10:30~閉店時刻)

FAX番号:03-3241-4816 

アクセス:JR 山手線ほか神田駅徒歩3分

      JR総武快速線新日本橋駅徒歩3分

      地下鉄銀座線三越前駅徒歩3分

営業時間:月~金:11:30~21:00(酒類は L.O.20:00)
    土:11:30~16:00(L.O.15:30/酒類・飲料・フード共に)

定休日:日曜日・祝日

支払い方法:カード可(VISA、Master、Diners)、電子マネー不可

席数:100席(テーブルと座敷)、個室:有(4人、6人、8人可)

季節毎に必ず訪問するお店です。摘みは『やきとり塩』が

私の定番です。今回はお願いしませんでしたがそばつゆで

味付けした『玉子焼』も好きです。

メニューについてはお品書きにてご確認ください。