先ずは訪問ダイジェスト動画をご覧ください。

今回は、久々に木鉢會(きばちかい)の加盟店でJR新大久保駅前にある『百人町 近江家』を訪れました。

 

因みに百人町という町名は、この地が江戸時代『鉄炮組百人同心』の居住場所だったことに由来します。『鉄炮組百人同心』とは幕府直轄の鉄砲部隊のことで、平時には江戸城の警備につき、将軍家が寛永寺や日光東照宮に参詣するときには警護の任につきました。同心が100名配属されたので、『百人組』とされたとのことです。

百人町 近江家は、今年で創業123年1899年(明治32年)

初代が浅草三筋町で修行した後、麻布笄町(こうがいちょう

現在の青山付近)にて開業、1916年(大正5年)に新大久保

駅前(百人町)へ移り、その後の店舗改築を機に蕎麦専業店として今日に至りました。

花番さんから一番奥の2人席をアサインされました。

早速、品書きを確認します。

飲み物は日本酒、お蕎麦屋さんの定番『菊正宗』です。

お通しは、『そばみそ』。

本醸造『菊正宗』(一合、税込620円)をぬる燗で頂きます。

平日の昼下がり『蕎麦前酒』のスタートです。

本日、摘みのチョイスは2品。

一品目は『だし巻き玉子』(税込830円)。

ふんわりとした『だし巻き玉子』に生姜の甘酢漬けが付くのが

珍しいです。この生姜も酒の肴にぴったりです。

『だし巻き玉子』を大根おろし、だし醤油を付けて頂きます。

二品目は『本日のかき揚げ』?今回は『そば屋の焼き鶏(塩)』にします。

『そば屋の焼き鶏』は、通常タレなんでしょうが私は、タレ、塩選べるお蕎麦屋さんではいつも塩にします。

当店の鉄鍋で供せられる『そば屋の焼き鶏(塩)』(税込720円)も、お酒がすすみますね。

ネギも塩と相まって食欲をそそります。

熱々の焼き鶏(塩)を頂きます。鶏もも肉がぷりぷり、

ジューシーな味わいと併せて楽しみます。

隅っこで1人そんな『蕎麦前酒』を1人やっているうちに、周りを

見渡したらランチのお客さんは大分減っていました( ´∀` )。

さあ、〆の蕎麦は何にしようかな?

今回は、あっさりと纏めたい気分となりましたので、

『辛味大根(そば)』(税込960円)をお願いしました。

信州辛味大根!: Hanna-papaの菜園日記 2

発祥は京都で、あの5代将軍徳川綱吉の治世、元禄の頃から

京都(原谷高原)で栽培が始まったそうです。

京野菜の一つですね。

『辛味大根』は、大根特有の生臭さがないので、おろしてそばの薬味として多く利用されてきました。

 

当店では信州産の辛味大根のおろしを使用しています。

薬味はネギのみ、そして蕎麦汁は辛目の濃い口です。

蕎麦は独特の緑がかった二八蕎麦です。

そばつゆに辛味大根のおろしを入れて蕎麦を手繰(たぐ)ります。

つるっと喉越しが良い蕎麦

完食です。

残しておいた蕎麦つゆに、大根おろし、ネギを入れ蕎麦湯を

注ぎます。

蕎麦湯を存分に頂きます。

 

今回、食したものを纏めました。

百人町 近江家

創業:1899年(明治32年)初代が麻布笄町(こうがいちょう現在の青山付近)にて。

1916年(大正5年)に新大久保駅前(百人町)へ移り、

蕎麦専業店として今日に至る。

住所:〒169-0073 東京都新宿百人町2-4-1 

サンビルディング1階
電話:03-3364-2341

営業時間

平日: 11:30~20:30(L.O.20:00頃)
日祝: 11:00~20:30(L.O.20:00頃)
都合により早目の閉店有り

日曜営業

定休日:毎週土曜日

座席:58席

(カウンター14席・テーブル44席・お座敷無し)

全席禁煙

支払い:カード可(VISA、Master)

電子マネー可

最寄り駅からのアクセス: JR新大久保駅の前

駐車場:無し

JR山手線新大久保駅から徒歩1分、駅の1つしかない改札口を抜け、目の前の横断歩道を渡るとそこに店はあります。店の入り口は少し狭い感じがしますが、奥に入ると広がります。店内は内装もピカピカであり、清潔感が全体から感じられる店です。

また花番さんたちの付かず離れずの接客態度もフレンドリーさも感じられ、好ましいものです。

蕎麦だけでなく摘みのメニューも多く、色々試して見たくなり長居をしてしまいそうなお店でもあります。今、新大久保駅周辺は、コリアンタウンを目当てに来られる女性を中心とした若い方たちで賑わう場所となりましたが、この店の暖簾を潜れば一瞬にしてそれを忘れさせてくれる落ち着いた雰囲気の店内が印象的なお店です。老舗のお蕎麦屋さんとコリアンタウンが共存する町、興味が尽きないですね。

『普段使いのできる老舗のお蕎麦屋さん』大事にしたいですね。