先ずは訪問ダイジェスト動画をご覧ください。
今回は江戸蕎麦めぐり番外編として都内で2番目に古い
『町中華』を訪れました。
その店は、メインの銀座中央通りより、少し離れた昭和通り近くにあります。この地は昔『木挽町(こびきちょう)』(こ挽き職人が多く住んだところから)という名前でした。また江戸時代の劇場街で、現在も歌舞伎座が近くにあります。
大正時代(1912~1926年)に屋台の支那蕎麦から始め
昭和4(1929)年、この地に店を構えた東京で2番目に古い
町中華の名店『萬福(まんぷく)』です。創業当時から変わらない味の店。東京でラーメンが広く食されるようになった頃の味、たまに食すと少しホッとする、そんな店なので近くに行くと寄りたくなります。
初代は洋食出身とのことで創業時は西洋料理と支那(中国)料理を提供する西支(せいし)料理という当時としてはトレンドなカテゴリーの店だったようです。ただ時代の流れとともに、中国料理の割合が増え、町中華となったとの事です。今はケチャップ味のやきめし『ポークライス』のみが開業当時からの西洋料理のメニュー
として残っています。因みに当店人気の逸品です。
15時まで注文可能なランチタイム定食(890円)は5品です。
暑い日でした。先ずは生ビールとなりました。
これも人気の一品『レバーにら炒め』を摘まみに注文しました。
醤油だれを味付けの軸に、豆板醤の辛さをアクセントにしてシンプルに仕上げています。これは、ビールが進みます。
そして『焼ぎょうざ』(6個・680円)を注文しました。
豚肉と白菜を具材に、ふっくらジューシーな餃子、肉感がしっかり感じられる。周辺のビジネスマンの顧客に配慮してニンニクは不使用となっているとのことです。
夏だけの季節メニューではない定番メニューの『ひやしそば(しょうゆ味)』。因みに中国では、冷たい麺料理は一般的ではなく、
ひやしそば(冷やし中華)は昭和初期に日本で考案されたもの
です。
食感よく喉越しの良い中華麺、そしてしょうゆと酢ベースのタレが
懐かしく好ましい。(季節商品として鶏ゴマ味もあります)
薄焼き卵を二等辺三角形にカットしてのせるのが大きな特徴の創業当時から変わらない味の定番『ラーメン』(700円)。
東京でラーメンが広く食されるようになった頃の味とのこと。
しつこくなくあっさりしていて素朴な味わい。
スープは創業当時からのレシピを忠実に守り、具も当時と
変わらないという正統派東京ラーメン。
麺は特注品、細身ながらもちもちした食感が非常に好ましい。
たまに食すと少しホッとするあっさりラーメン。
洋食名残りの一品『ポークライス』ケチャップ味の焼き飯。
豚肉を使って強火の中華鍋で炒めたもの。
甘さは抑えめ、チキンライスの豚肉版?昔どこかで食べたような懐かしさがある。チャーシューの旨味を感じる炒飯。
創業当時から変わらない味の店。たまに食すとホッとします。
創業:大正年間、『屋台の支那そば屋』として始まり、
1929年(昭和4年)に当地に店舗を構えて創業当時の味を
守り続けている
住所:東京都中央区銀座2-13-13
電話:03-3541ー7210
アクセス: |
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東京メトロ銀座駅 徒歩6分
東京メトロ東銀座駅 徒歩3分
営業時間
[月〜土] 11:00〜15:00、17:00〜22:00
定休日:日曜日
【コロナ禍確認要】
支払い方法:
カード不可、電子マネー不可、QRコード決済不可
全席禁煙
個室:無し
駐車場:無し